
地域リーグラウンドの全日程を消化した明治安田J1百年構想リーグ。EASTでは、昨季J1王者の鹿島アントラーズが盤石の強さを見せ、2位のFC東京に勝ち点8差をつけて危なげなくグループを制した。その一方で、苦戦を強いられたのはジェフユナイテッド千葉だ。18試合を終えて得た勝ち点はわずか12と、東西合わせて最も少ない勝ち点となり、新シーズンに向けては、まず残留を見据えた戦力強化が急務となっている。
一方のWESTは、EASTとは大きく異なり大混戦が繰り広げられた。そんななかで首位に立ったのが、2023、2024年にJ1連覇を成し遂げたヴィッセル神戸だ。総得点数や失点数などは決して目立った数字ではなかったが、劣勢の試合でも土壇場で追いつくなど勝負強さを発揮して着実に勝ち点を積み重ね、西の頂点に立った。
下位勢も大きく離されることはなかったが、苦しい戦いとなったのがアビスパ福岡だ。シーズン半ばで復調したとはいえ序盤の6連敗が最後まで響き、地域リーグラウンドを最下位で終えている。
ここからプレーオフへと向かう各クラブにとって、今夏の移籍市場は大きな注目ポイントとなる。国内移籍の動向はもちろん、近年は海外クラブへの移籍もファン・サポーターの関心を集めるテーマのひとつだ。Jリーグでの活躍に加え、日本代表や世代別代表で存在感を示す選手たちのなかには、今夏にも海外へ羽ばたきそうな選手が数多くいる。ここでは、WESTに所属する10クラブの中から、海外挑戦が近いと見られる5選手を紹介していく。

宇野禅斗(清水エスパルス)
吉田孝行監督のもとで新たなスタートを切った今季の清水エスパルス。その清水でキャプテンを務めるのが、加入3年目を迎えたMF宇野禅斗だ。
今季は序盤戦こそ途中出場もあったが、第6節以降はほとんどの試合で先発。得点力に課題を抱えるチームのなかで、1ゴール2アシストを記録し、数字の面でも存在感を示した。鋭い寄せや読みの利くパスカットが持ち味で、決して大柄な選手ではないが、確実に相手からボールを絡め取り攻撃へとつなげていくことが可能だ。
まだ22歳と若く将来性も十分期待できる宇野。地域ラウンド最終節では負傷交代しておりコンディション面への不安は残るものの、その活躍ぶりから一部では今夏の海外移籍が有力視されている。清水にとって欠かせない存在であるだけに、宇野がどのような決断を下すのか注目が集まる。

大迫敬介(サンフレッチェ広島)
2026 FIFAワールドカップ(W杯)に臨む日本代表では、国内組からの選出はわずか数名にとどまった。そのなかで、サンフレッチェ広島のGK大迫敬介には今後の海外挑戦の可能性が十分にあると見られている。
大迫は2018年にトップ昇格。当初は林卓人氏との熾烈なポジション争いもありながら、2023年以降は守護神として定着し、毎年ほぼ全試合に出場してチームの上位争いを支え続けてきた。今季も16試合で先発出場しており、失点に絡む場面もあったものの、高いセービング能力を随所で発揮。鹿島のGK早川友基とともにW杯メンバーの座を掴み取っている。
現在26歳とGKというポジションも考えればまさに伸び盛りの時期。W杯で実際に出場機会を得られるかは未知数だが、早ければW杯後に海外挑戦が報じられても不思議はない。
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