
5月17日(現地時間5月16日)、サウジアラビアのリヤドで開催された2025/26シーズンのAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)決勝で、ガンバ大阪(G大阪)はアル・ナスル(サウジアラビア)を1-0で下し、クラブ史上10個目のタイトルを獲得した。この優勝によって2026/27シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)出場権も獲得している。
国内外の複数大会を並行して戦う過密日程が予想され、シーズンを通して戦力を維持するためには“2チーム分”とも言える層の厚いスカッド編成が求められるだろう。一方で、右SB(サイドバック)の主力として活躍していたDF半田陸が、左膝前十字靭帯損傷および外側半月板損傷の大怪我を負ったことを、クラブは4月20日に発表。長期離脱が見込まれるなか、今夏は半田の穴を埋める右SBの補強が重要テーマとなりそうだ。
また、チーム全体を見ても、層の薄さが懸念されるサイドアタッカーやCB(センターバック)、ボランチの補強に動く可能性は十分にある。ここでは、G大阪が今夏に獲得を狙うべき4人の補強候補を、筆者独自の視点から紹介する。
※2026年5月20日時点のデータに基づく。

三國ケネディエブス(名古屋グランパス)
1人目は、名古屋グランパスのDF三國ケネディエブス。青森山田高校卒業後、2019シーズンにアビスパ福岡でプロキャリアをスタートさせた。193cm85kgの恵まれた体格を活かした空中戦の強さと対人守備を武器に、プロ1年目からCBを主戦場としてJ2リーグ11試合に出場。2021シーズンはDFドウグラス・グローリ(現:ポルティモネンセSC)、DF奈良竜樹、DF宮大樹ら実力者の壁に阻まれ出場機会を確保できず。同年5月21日には、当時J2の栃木SCへ期限付き移籍した。
栃木では、持ち味である対人守備や空中戦に加え、ロングパスの精度や前線への持ち運びを活かしたビルドアップ能力も発揮。シーズン途中加入ながらJ2リーグ24試合に出場し、大きなインパクトを残した。その後、2024シーズンからは名古屋グランパスへ完全移籍。
同シーズンはキャリアハイとなるJ1リーグ35試合に出場し、2ゴール1アシストを記録し、2025シーズンもJ1リーグ25試合に出場するなど、主力CBとして存在感を示していた。しかし、昨夏にKVコルトレイク(ベルギー)からDF藤井陽也が加入すると、徐々に序列が低下。今シーズンは百年構想リーグでも8試合の出場にとどまっている。
25歳と若く、対人守備に絶対的な強みを持つ三國がG大阪に加われば、CB陣の層を厚くできるだけでなく、将来を見据えた世代交代も進められる。即戦力と将来性を兼ね備えた、魅力的な補強候補と言えるだろう。

泉柊椰(RB大宮アルディージャ)
2人目は、今オフの移籍市場で国内外クラブによる争奪戦が予想されるRB大宮アルディージャのMF泉柊椰だ。大阪府八尾市出身の泉は、びわこスポーツ成蹊大学卒業後、2023シーズンにヴィッセル神戸でプロキャリアをスタート。神戸では十分な出場機会を得られず、シーズン途中にモンテディオ山形へ期限付き移籍したものの、目立った結果を残すことはできなかった。
転機となったのは2024シーズンの当時J3だった大宮への期限付き移籍だ。高いドリブル成功率を武器にしたチャンスメイクに加え、シュート精度やパス精度の高さも発揮。同シーズンはJ3リーグ38試合に出場し、6ゴール6アシストを記録するなど大活躍を見せた。この活躍が評価され、昨シーズンからは大宮へ完全移籍。J2でも屈指のドリブラーとして存在感を放ち続けている。
そして今シーズンは、得意のドリブル突破に加えフィニッシュ精度にもさらなる磨きがかかり、百年構想リーグ第17節終了時点で17試合10ゴール3アシストを記録。まさに“覚醒”と言えるシーズンを送っている。その実力と年齢を考えても、今オフの移籍市場における注目株となる可能性は極めて高い。なかでもG大阪は、左SH(サイドハーフ)に絶対的な主軸が定まっていないだけに、泉の獲得に動く可能性は十分にありそうだ。
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