
終盤戦を迎えている明治安田J1百年構想リーグ。昨季J1王者の鹿島アントラーズが属するEASTでは、鹿島が盤石の強さで首位を快走している。残り1試合の時点で、2位FC東京との勝ち点差を5まで広げ、WESTに先駆けて首位を確定させた。
そんな鹿島の好調を他所に、昨季終盤まで鹿島と優勝争いを繰り広げた柏レイソルが苦しんでいる。昨季はリカルド・ロドリゲス監督体制1年目ながら開幕から安定した戦いを披露。序盤戦で鹿島との直接対決には敗れたものの、その後は4連勝を含む11戦無敗などで勝ち点を積み上げ、シーズン最終盤には6連勝を飾って最後まで鹿島に食らいついた。
しかし、昨季チーム最多アシストを記録したMF小屋松知哉が名古屋グランパスへ移籍した影響もあってか、今季はここまで不調が続く。開幕戦では川崎フロンターレに壮絶な打ち合いの末敗れると、そこから3連敗。第7節からの3連勝で復調の兆しを見せたものの、第10節以降は再び6連敗を喫した。第16節の川崎戦で開幕戦の借りを返して連敗を止めると、続く直近の横浜F・マリノス戦にも勝利したが、現時点での勝ち点は17、順位は8位にとどまっている。
対戦相手の違いもあり単純比較はできないが、WESTを合わせても2番目に少ない勝ち点であることから、来季に向けて不安を抱えるファン・サポーターも少なくないだろう。だからこそ、今大会で他クラブへ期限付き移籍し、武者修行を続ける選手たちの成長に期待を寄せる声は大きい。ここでは、期限付き移籍先で存在感を放っている柏の3選手を紹介していく。

佐々木雅士(いわきFC)
昨季に引き続きGK小島亨介が主軸を担いつつ、GK永井堅梧にも出場機会が与えられている今季の柏。そんなGK陣に、来季以降新たな競争をもたらす存在として期待されているのが、今季いわきFCへ期限付き移籍中のGK佐々木雅士だ。
柏のアカデミー育ちでもある佐々木は2021年にトップチーム昇格を果たし、初年度からカップ戦をメインにリーグ戦でも出場機会を得ていた。2年目の2022年にはリーグ戦20試合に出場。同年夏に移籍したGKキム・スンギュ(現FC東京)の後釜として、一定の役割を果たしている。
しかし、2023年以降はリーグ戦での出場機会が減少。昨2025年にはファジアーノ岡山へ期限付き移籍した後、夏にはJ2のいわきFCへ活躍の場を移した。いわきではリーグ戦20試合に出場し、経験を積み重ねている。
そして、期限付き移籍期間を延長して臨んだ今季は、ここまでリーグ戦全17試合で先発出場。J1経験クラブも多く名を連ねるグループのなかで安定したパフォーマンスを見せ、昨季に続いてゴールマウスを守り続けている。
アカデミーの先輩であり、柏だけでなく日本代表や海外クラブでも活躍してきたGK中村航輔(現セレッソ大阪)のように、来季は所属元で確固たる地位を築けるのか今から楽しみだ。
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