
山本桜大(RB大宮アルディージャ)
今季の柏が苦戦している要因のひとつが深刻な得点力不足だ。昨季3ゴール10アシストと多くの得点に絡んだMF小屋松が流出した影響は色濃く、ここまでの総得点数は東西全体でもワースト2位。攻撃面の立て直しが急務となっている。そんな柏にとって、今季RB大宮アルディージャで活躍するFW山本桜大の成長は、希望材料のひとつと言えるだろう。
山本は2023年に下部組織からトップ昇格。ルーキーイヤーから開幕戦で途中出場を果たすなど、リーグ戦7試合に出場したほか、天皇杯ではゴールも記録した。
続く2024年は前半戦で9試合に出場すると、夏に栃木SCへ期限付き移籍。移籍先でリーグ戦初ゴールを挙げるなど、限られた出場機会のなかでも結果を残した。さらに2025年は武者修行先をレノファ山口へ移し33試合に出場。シーズンを通して主力として活躍すると、リーグ最終節の大宮戦では2ゴールを挙げ、チームを逆転勝利へ導いた。クラブはJ3降格となったが自身は多くの見せ場を作り、最終的には二桁となる10得点を記録。確かな成長を示している。
そして今季、再び武者修行先を変えて挑んだ百年構想リーグでは、ここまで全17試合に出場。開幕から3試合連続ゴールを決めるなど昨季からの好調を維持しており、ここまでチーム2位となる9ゴールを記録する活躍で攻撃陣を牽引している。
果たして新シーズンには、得点力不足に悩む所属元を救う存在となれるのか。この夏の去就から目が離せない選手の1人であることは間違いない。
ワッド・モハメッドサディキ(FC岐阜)
柏にはもう1人、来季以降の得点源として期待される若手が存在する。下部組織育ちの19歳FWワッド・モハメッドサディキだ。ワッドはユース時代の2024年、日本クラブユースサッカー選手権大会と高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグで得点王を獲得した逸材。大きな期待を背負って2025年にトップチームへ昇格すると、その後は期限付き移籍を通じてプロの舞台への適応を進めている。
2025年はFC琉球でプレー。リーグ戦12試合に出場したものの先発はわずか2試合にとどまり、限られた出場時間も影響してか無得点でシーズンを終えた。
そして今季はFC岐阜へ期限付き移籍。15試合中先発は2試合のみと途中出場が中心ではあるが、昨季とは異なりすでに3ゴールを記録。チームに勝ち点をもたらす存在となっている。
FC岐阜が今大会で戦うEAST-Bは、J1経験クラブが数多く集う過酷なグループだ。しかし、そんなハイレベルな環境のなかで継続して出場機会を得ている点を踏まえても、ワッドは着実な成長を遂げていると言えるだろう。主力FW陣が苦戦している今季の柏にとって、その成長ぶりは大きな希望材料となっているはずだ。
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