
第15節までの日程を終了し、終盤戦へと突入している明治安田J2・J3百年構想リーグ。各グループでJ2勢が意地を見せ首位争いを繰り広げる中、EAST-Bで現在トップに立っているのがヴァンフォーレ甲府だ。
EAST-Bは、10クラブ中7チームをJ2勢が占める激戦区。さらに、J1経験を持つクラブも5チーム含まれており、開幕前からハイレベルな争いが予想されていた。実際、首位争いはもちろん、3位以下も勝ち点差が小さいまま推移しており、どのクラブがグループを制するのか最後まで読めない展開が続いている。その中で甲府は、ここまで15試合を戦って10勝5敗。開幕からPK戦での勝利を含む5連勝を記録するなど、勢いを持って上位争いを牽引してきた。
昨季の甲府は開幕戦こそ白星スタートを切ったものの、第2節以降は5戦未勝利と早々に失速。夏場に一時調子を上げたが秋には再び失速し、最終的には13位と昇格争いには縁のないままシーズンを終えていた。
しかし今季は、守備の安定感が増した効果もあって好調をキープしている。得点数は18得点とやや物足りなさが残る一方、失点数は11と全グループでも2番目に少ない数字を記録しており、自信を深める戦いぶりでここまで来た。
そんな甲府を支えているのが、今季加入した新戦力たちだ。得点やアシストといった目に見える数字では既存戦力の存在感が大きいものの、新加入選手たちも開幕からスタメンに定着し、チーム全体の底上げに大きく貢献している。ここでは、その中でも現在の甲府に勢いをもたらしている新戦力4名を紹介していく。
福井啓太
堅守を武器に勝ち点を積み重ねている今季の甲府。その守備陣を支える存在の1人が、RB大宮アルディージャから期限付き移籍で加入しているDF福井啓太だ。
昨季、筑波大学より正式に大宮に加入し、プロとしてのキャリアをスタートさせた福井。初年度はリーグ戦4試合の出場にとどまったが、第32節のベガルタ仙台戦では勝ち越しゴールを記録してチームに貴重な勝ち点3をもたらすなど、存在感を放つゲームもあった。
一方、今季は甲府への武者修行が実を結び、ここまで全15試合にスタメン出場中だ。DF遠藤光やGK河田晃兵らとともに強固な守備陣を形成し、チームのグループ首位快走に貢献している。
期限付き移籍期間は6月30日までとなっており、新シーズンには所属元である大宮へ復帰する可能性も高い。24歳と伸び盛りの年齢であることも踏まえれば、甲府のファン・サポーターの間で残留を望む声は、日に日に大きくなりそうだ。
武井成豪
今季の甲府を支える新戦力として、MF武井成豪の存在も見逃せない。J2初挑戦ながら、ここまで全15試合に出場。得点数は1ゴールにとどまっているものの、中盤の主力として着実に存在感を高めている。
過去J3の2クラブで経験を積んできた武井。2021年に当時J3だったFC今治へ加入すると、初年度から16試合に出場して2ゴールと、一定の出場機会を得て印象に残るプレーを多く披露した。翌2022年は出場機会が限られたものの、2023年には再び出番を増加。途中出場が中心ではあったが、徐々にチーム内での存在感を強めていった。
そして2024年に移籍したFC大阪では、加入初年度から主力としてプレー。36試合とほぼ全試合に出場し、2ゴールを挙げる活躍でチームのプレーオフ進出に大きく貢献した。翌シーズンは28試合の出場にとどまったが、うち18試合に先発して役割を果たした。
そんな武井にとって、今季はキャリア初のJ2挑戦。J2勢が多数を占めるEAST-Bでも臆することなくプレーする姿が印象的だ。主軸として、甲府の首位快走を支え続けられるか注目だ。
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