
16試合を終えた明治安田J1百年構想リーグEASTで首位を独走しているのは、昨シーズンに9年ぶりのJ1制覇を成し遂げた鹿島アントラーズだ。今シーズンもその勢いを維持し、攻守両面で安定感のある戦いを継続。着実に勝ち点を積み重ねており、百年構想リーグ制覇も現実味を帯びてきた。
百年構想リーグは6月上旬に閉幕予定で、各クラブは8月上旬開幕予定の2026/27シーズンJ1リーグに向け、本格的な補強へ動き出すはずだ。なかでも鹿島は、ACLE(AFCチャンピオンズリーグエリート)への出場を控えており、他クラブ以上に過密日程への対応が求められる。そのため、シーズンを戦い抜くには“2チーム分”とも言える厚みのあるスカッド構築が不可欠だろう。
現在の戦力を見渡すと、ボランチやSH(サイドハーフ)、FWにはやや層の薄さも感じられる。それだけに今夏は、これらのポジションを中心に補強へ動く可能性も十分にありそうだ。ここでは、鹿島が今夏に狙うべき4人の補強候補を、筆者独自の視点で紹介する。

森田晃樹(東京ヴェルディ)
1人目は、東京ヴェルディのMF森田晃樹。同クラブの下部組織出身である森田は、卓越した足元の技術と高い戦術眼を兼ね備えたゲームメーカーだ。2019シーズンから中盤の主軸として活躍すると、2023シーズンには当時23歳ながらキャプテンに就任し、持ち前のリーダーシップでチームをまとめ上げ、クラブを16年ぶりのJ1昇格へ導いた。
J1の舞台でも、相手のプレッシャーを巧みにいなす技術や冷静なプレー判断を武器に攻守両面で存在感を発揮。資金力で劣るクラブを、2年連続のJ1残留へ大きく貢献している。
下部組織時代から東京V一筋で歩んできた森田には、昨オフにも他クラブからオファーが届いていたという。しかし最終的にはクラブへの強い思いを優先し“男気残留”を決断したエピソードもある。それでもボランチの若返りと選手層強化を目指す鹿島が、2026/27シーズンを見据えて今夏に獲得へ動く可能性は十分にありそうだ。違約金を含め、大型補強に踏み切っても不思議ではない存在と言える。

金子拓郎(浦和レッズ)
2人目は、浦和レッズのMF金子拓郎だ。前橋育英高校(群馬県)から日本大学を経て、2020シーズンから北海道コンサドーレ札幌でプロキャリアをスタート。最大の武器は、対峙するDFから「分かっていても止められない」と評される高速ドリブルで、プロ2年目の2021シーズンにはJ1リーグ38試合で7ゴール2アシストを記録。同シーズンのJ1優秀選手賞も受賞し、一気に評価を高めた。
その後もJリーグで安定したパフォーマンスを見せ、2023/24シーズンはクロアチアのNKディナモ・ザグレブ、2024/25シーズンはベルギーのKVコルトレイクでプレー。欧州での経験を積み、昨シーズンから浦和でプレーしている。
獲得には違約金が発生するものの、Jリーグ屈指のドリブラーである金子が鹿島に加わることで、右サイドの攻撃力は大幅に向上するはずだ。個で局面を打開できる存在として、鹿島の攻撃に新たなアクセントをもたらす可能性を秘めている。
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