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バイエルン、伊藤洋輝放出で「損切りを決断」「33億円にまで下落」

伊藤洋輝 写真:アフロスポーツ

 FIFAワールドカップ北中米大会の日本代表招集が決定的であるDF伊藤洋輝は、2026年夏にバイエルン・ミュンヘンを退団する見込み。ボルシア・ドルトムント、MF三笘薫擁するブライトンなど複数クラブからの関心が報じられているが、同選手の去就を巡ってはバイエルンがネガティブな要素を抱えている。

 ドイツ『TZ』は12日、バイエルンの補強戦略を特集。伊藤について「バイエルンでの時間は負傷に悩まされるものとなっている。VfBシュツットガルトから加入して以降、中足骨の問題を繰り返しており、2024/25シーズン開幕前のプレシーズンで長期離脱となる負傷を負って以来、ほとんどの期間をリハビリに費やしてきた。バイエルンにおいて、ここまで全公式戦で30試合以上出場することはできておらず、およそ2500万ユーロを投じて獲得したクラブの期待には遠く及んでいない」と、苦しい現状を伝えると、以下のように綴った。

 「結果論ではあるが、伊藤にとって厳しい道のりとなっている。シュツットガルト時代にはセンターバックと左サイドバックの両方を高水準でこなせる有望なDFとして評価されていた。シュツットガルトから獲得してからわずか2シーズン後の放出となる可能性がある。ただし、退団には適切なオファーが必要であり、バイエルンとしては投資額に対して大きな損失を出す状況は避けたい考えだが、現実はそうならない」

 「伊藤とバイエルンの現行契約は2028年6月まで残っている。しかし、度重なる負傷の影響もあり、『Transfermarkt』による現在の市場価値は1800万ユーロ(約33億円)にまで下落している。クラブはすでに今夏の移籍市場で補強を進める方針を明確にしており、伊藤について損切りを決断する見込みだ。ここ2シーズンは主に負傷離脱が続き、市場価値は継続的に下落している」

 「マックス・エーベルとクリストフ・フロイントは、バイエルン全体の給与総額削減という難しい任務を担っている。新戦力獲得や主力選手との契約延長を並行して進める必要があり、容易な仕事ではない。その中で、適切な移籍金で伊藤を売却できれば、その取り組みを後押しする形になる可能性がある。理想としては、バイエルンは2000万〜2500万ユーロ程度での売却を目指し、その資金を新たな守備陣補強へ再投資したい考えとみられている」

 コンディション不良に悩まされ、バイエルンで不本意なシーズンを過ごした伊藤。欧州複数クラブからの関心があるとはいえ、オファー次第では新天地の決定が2026/27シーズン開幕後にまでずれ込むかもしれない。