
2026/27シーズンに向け、ヴィッセル神戸は白旗山競技場(北海道札幌市)を拠点に7月12日から夏季トレーニングキャンプを実施している。順調な調整が進んでいる中で、突如チームに激震が走った。7月20日、右SB(サイドバック)の主力として活躍していたDF広瀬陸斗が、鹿島アントラーズへ完全移籍することが発表されたのだ。
新シーズンはAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)にも出場予定で、2チーム分の戦力を整えなければいけない神戸にとってこの移籍は痛手となるだろう。その為、9月16日まで開かれている第1登録期間(夏の移籍ウインドー)を前に、右SBの獲得に動くことが考えられる。
ここでは、神戸が今夏狙うべき右SB補強候補の4選手を、筆者独自の視点から紹介する(データは2026年7月20日時点に基づく)。

畑大雅(シント=トロイデン)
1人目は、90分通して上下動できる圧倒的な総力とスピードを誇るDF畑大雅(シント=トロイデン)を挙げる。
畑は、高校サッカーの名門、市立船橋高校(千葉県)を出て、2020シーズンに湘南ベルマーレでプロキャリアをスタート。5シーズン半の所属で、公式戦通算149試合に出場し、J1の舞台で豊富な実績を積み上げた。国際舞台でも、U-17やU-22など各世代の日本代表チームの常連メンバーとして活躍し、将来を嘱望されているプレーヤーの1人だ。
2024シーズンには、J1リーグ30試合4ゴール5アシストをマークするなど数字でも結果を残し、Jリーグを代表するサイドプレーヤーにまで上り詰めると、2025年7月には初の海外リーグへの挑戦を果たした。移籍先となったベルギーの地でも、畑の実力は通用した。直近の2025/26シーズンは、主力として公式戦32試合に出場し、サイドを何度も往復する激しい上下動(アップダウン)で、チームの攻守を支えた。リーグ最終戦となったメヘレン戦では、海外挑戦後リーグ戦初となる見事なゴールを記録するなど、移籍初年度にして1得点3アシストという確かな数字を残し、充実したシーズンを締めくくった。
試合の終盤になっても全く速度が落ちない驚異的なスタミナや、守備から攻撃への切り替え(トランジション)の早さは、欧州の舞台でも高く評価されており、ACLEを控える神戸にとっても畑は喉から手が出るほど獲得したいはずだ。守備だけでなく、攻撃の起点としても進化を続ける24歳の韋駄天に、獲得オファーを送る可能性はあるだろう。

毎熊晟矢(アルクマール)
2人目は、オランダ1部アルクマール所属のDF毎熊晟矢を挙げる。
毎熊は、長崎県出身で大学卒業後の2020年にV・ファーレン長崎でプロキャリアをスタート。元々FWでプレーをしていたが、プロ入り後にSBへ転向した。2シーズン所属した長崎では、J2リーグ74試合6ゴール14アシストをマークし、攻撃の組み立てや得点に絡む攻撃的SBとして才能を開花させた。
2022年にはセレッソ大阪へ完全移籍すると、豊富な運動量と高い攻撃力が評価され2023年にはJリーグベストイレブン受賞や日本代表に初選出されるなど、充実なシーズンを送った。翌2024年のアジアカップでも主力として活躍するなど評価を高め、同年夏にアルクマールへ完全移籍。自身初の海外挑戦を果たした。
移籍初年度の2024/25シーズンからいきなり主力としてリーグ戦26試合に出場し、カップ戦でも準優勝に貢献する活躍を見せた毎熊。欧州最高峰の舞台であるUEFAヨーロッパリーグ(EL)でも12試合2ゴールと結果を残し、日本を代表するSBに成長した。しかし直近の2025/26シーズンは膝の怪我により、リーグ戦10試合のみの出場となり、歯痒い思いを経験している。
ACLEを戦う神戸としては、毎熊の経験やスピード、強靭なスタミナを高く評価し、今夏緊急補強に乗り出す可能性はあるだろう。
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