
サガン鳥栖は、2026年2月から6月にかけて行われた明治安田J2・J3百年構想リーグで、全40クラブ中11位という結果で大会を終えた。同リーグでは、若手選手を多く起用しながら3度の3連勝を達成するなど、若手選手が主力へと育つ足掛かりを築くことに成功。一方で、ゲームの締めくくりにおいて攻守いずれかでミスが響き、勝ち点を落とす試合も散見され、課題が浮き彫りにもなっている。
来月8日から開幕する2026/27シーズンの明治安田J2リーグでは、チームの至上命題である「J1昇格」を達成するためにシーズンを通してミスを減らし、百年構想リーグで取りこぼしていた勝ち点を着実に積み上げることが重要になってくる。
今オフでは、百年構想リーグでの戦いを踏まえ、前線にFW髙橋利樹(清水エスパルスから)やFWパク・ホミン(韓国・仁川ユナイテッドから)、MF中原輝(清水エスパルスから)を完全移籍で獲得した。守備陣では、GK藤嶋栄介(鹿児島ユナイテッドから)やDF阿部海大(ファジアーノ岡山から)ら実力者を完全移籍で獲得するなどしている。
一方で、左WB(ウイングバック)やCB(センターバック)の層の薄さには依然不安を抱えている印象だ。Jリーグは、欧州に合わせて今年の9月16日まで選手登録が可能な登録ウインドーが開かれている状況であり、鳥栖は上記ポジションの選手を更に追加で補強する可能性が十分に考えられる。ここでは、鳥栖が今夏狙うべき3人の補強選手を、筆者独自の視点から紹介する(データは2026年7月5日時点に基づく)。

熊取谷一星(東京ヴェルディ)
1人目は、東京ヴェルディのFW熊取谷一星だ。熊取谷は、名門・浜松開誠館高校(静岡県)の1年時から背番号「10」を背負うなど、当時からアタッカーとしての能力が高く評価されていた。高校3年間を通じてチームの攻撃の中心を担い、着実に実力を伸ばしていった。同校卒業後は、明治大学に進学した。
同大学でも1年時からコンスタントに出場しており、4年間でアタッカーに必要な足元の技術や泥臭くハードワークすることを身につけ、一気にプロ注目のアタッカーへと駆け上った。すると、大学4年時の2024年5月に2025シーズンから東京Vに加入。同月17日には特別指定選手に登録された熊取谷は、出場こそなかったものの、トップチームの活動を通じてプロレベルの強度やプレースピードを経験し、有意義な時間を過ごした。
プロ1年目の2025シーズンは、J1リーグ11試合に出場し、第15節の横浜FC戦(2-0)でプロ初ゴールをマークするなど爪痕を残す。今年のJ1百年構想リーグでは、トップ下を主戦場にリーグ戦8試合1ゴールをマークしていた。東京Vのトップ下には、MF松橋優安やMF齋藤功佑らを主戦場に据えており、熊取谷がプレー可能な左WBにはDF深澤大輝や昨夏にモンテディオ山形から加入したDF吉田泰授などがいる。序列は決して高くはない現状だ。
熊取谷としては、今夏のキャンプからレギュラー奪取に燃えるシーズンとなりそうだが、左WBが手薄な鳥栖には熊取谷の献身性やドリブルは魅力的に映っている可能性はあるだろう。新体制が発表されつつある今日だが、期限付き移籍という形で獲得に乗り出す可能性は十分あるだろう。
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