
木下康介(サンフレッチェ広島)
2人目は、サンフレッチェ広島FW木下康介だ。横浜FCユース時代から世代では頭1つ身長が大きかった木下は、2011年、2012年とユースチームのチャンピオンを決める日本クラブユースサッカー選手権大会(U-18)で2年連続の得点王に輝いたほか、世代別日本代表にも選出されるなど、当時から頭角を示していた。
ユース退団後の2013シーズンにイングランドの名門、マンチェスター・シティのオファーを蹴り、ドイツのフライブルクでプロキャリアをスタート。同クラブのセカンドチームでは、怪我で離脱していた期間もありながら3シーズンでリーグ戦50試合14ゴールをマークした。体格で勝る強力なDF陣に対しても当たり負けせず、チームのターゲットマンとして攻撃を牽引するなど存在感を示した。
結果として同クラブのトップチーム昇格は叶わなかったが、2017年1月に加入したスウェーデンのハルムスタッズBKでは、2018シーズンにキャリアハイとなるリーグ戦29試合13ゴールを記録するなど飛躍。その後は、ベルギーのシント=トロイデンVVやノルウェーのスターベクIFでプレーした木下は、2021年に浦和に移籍。思うような活躍はできなかったものの、その後にプレーした水戸ホーリーホックや京都サンガ、柏レイソル、現所属の広島では、前線のキーマンとして活躍を遂げている。
百年構想リーグでは19試合3ゴールをマークしているが、途中出場が多くなっている現状だ。秋葉監督が当時水戸を率いていた2012シーズンに、同監督のもとでプレーした木下は、J2リーグで38試合12ゴール1アシストをマークするなど、このシーズンを境に大きく成長を遂げた。秋葉監督が今オフに、かつての教え子である木下を熱望する可能性は考えられる。磐田への加入が実現すれば、チームが抱えていた攻撃力の改善を図ることができるだろう。

乾貴士(ヴィッセル神戸)
3人目は、ヴィッセル神戸のベテランMF乾貴士だ。野洲高校(滋賀県)2年時に第84回全国高校サッカー選手権大会に出場し、当時は左WB(ウイングバック)を主戦場に大会優勝に大きく貢献。翌年も同大会で3回戦に進出するなど頭角を示す。高校卒業後、2007シーズンに横浜F・マリノスでプロキャリアをスタートさせる。
その後は、セレッソ大阪(C大阪)やドイツのVfLボーフムやアイントラハト・フランクフルト、スペインのSDエイバルやレアル・ベティスなど、自身の武器としている足元の技術の高さや味方を生かした連携プレーなどで長らく海外でプレー。
2021年8月に古巣のC大阪に復帰したのち、2022シーズン途中から清水エスパルスに加入。同シーズンにチームはJ2降格となるも、乾はチームを救うべく同クラブに残留した。
2023シーズン、清水に秋葉監督が就任すると、J1昇格こそ逃したものの、自身はJ2リーグ32試合10ゴール10アシストでJ2ベストイレブンを受賞。翌2024シーズンは30試合5ゴール7アシストでJ2優勝・J1昇格を果たし、J2ベストイレブンを再び受賞している。昨シーズンもJ1リーグ全38試合に出場し3ゴール2アシストをマークし、チームのJ1残留に貢献した。
今シーズンからはヴィッセル神戸に完全移籍しており、百年構想リーグでは6試合に出場。ゴールやアシストはなかったものの、限られた時間の中でトラップやパス技術の高さは際立っており、随所でサッカーセンスの高さが垣間見えた。
磐田としては、秋葉監督の秘蔵っ子である乾を獲得することで攻撃的サッカーの体現はもちろん、海外でのプレーやJ1昇格へ導いた経験を若い選手に伝承し、チーム力が向上することが見込まれる。
コメントランキング