
2014年ブラジルW杯(対コロンビア代表/1-4)
ターンオーバー起用が響き最下位の屈辱
2014年ブラジル大会第3戦は、1敗1分けの状況で絶対勝利が求められる中、コロンビア代表と戦い、1-4で大敗。岡崎慎司の同点ゴールで一度は追い付いたが、後半3失点で突き放された。すでに突破が厳しい状況でアルベルト・ザッケローニ監督はターンオーバーを敢行したが、裏目に出た格好となり、グループリーグ最下位で大会を終えた。
アジアカップで優勝し、親善試合ではアルゼンチン代表やフランス代表といった強豪国にも勝利するなど、前評判が高かった点は今回の雰囲気にも通ずるところがある。この経験は、北中米大会に挑む日本代表イレブンも心得るべきだろう。同大会で3戦フル出場したDF長友佑都には、この経験を伝えるタスクも求められている。
2018年ロシアW杯(対ポーランド代表/0-1)
イチかバチかの決断でフェアプレーポイント突破
2018年ロシア大会、日本代表はグループ第3戦でポーランド代表に0-1で敗れたが、グループリーグ2位で突破を果たした。
引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる状況だったが、既に敗退が決まっているポーランド代表に先制を許した。普通であれば、同点を目指して攻めに出るところだが、他会場で同時キックオフのセネガル代表対コロンビア代表戦でコロンビアが先制したため、西野朗監督は「攻めないこと・イエローカードをもらわないこと」を伝令として投入したMF長谷部誠を通じて指示し、自陣でのパス回しで時間を消費した。
観客からブーイングを浴びながらも、試合はそのまま終了し、結果、W杯史上唯一のフェアプレーポイント(イエローカード2枚差)によりセネガル代表を上回り、薄氷の決勝トーナメント進出を達成した。この西野監督の現実主義的選択は国内外で大きな議論を呼んだ。
2022年カタールW杯(対スペイン代表/2-1)
「三苫の1ミリ」でスペインを逆転!“死の組”首位突破
2022年カタール大会でのグループ第3戦は、スペイン代表に2-1で逆転勝利した。前半11分、アルバロ・モラタに先制点を許したが、後半3分にMF堂安律が同点ゴール、後半6分にMF田中碧が逆転ゴールを決めた。
特に田中碧の得点は、MF三苫薫の折り返しから生まれた。三苫がゴールライン際でボールを折り返したシーンはVAR判定となり、「三苫の1ミリ」と呼ばれた。わずか数ミリの差でインプレーと判定され、奇跡を呼び込んだ。
この勝利でグループリーグ1位となり、「死の組」と呼ばれた強豪揃いのグループを突破。この試合のボール支配率は17.7%と低い数字だったが、守備組織の完成度とカウンターの効率性を示す好例となった。

2026年北中米W杯、決勝トーナメント進出への展望
過去7大会の第3戦で3勝4敗という成績が示す通り、この一戦が日本代表の命運を握ってきた。2026年北中米大会では48チームによる新方式が採用され、グループリーグ3位の上位8チームも決勝トーナメントに進出する。「3位でもOK」という新レギュレーションが優位に働く可能性もあるが、過去の第3戦の経験を生かせばグループリーグ突破に近付く可能性は高い。
第3戦は6月26日、ダラススタジアムでスウェーデン代表と対戦する。過去の足跡は、日本代表が国際舞台で着実に力を付けてきた証拠だ。初出場時の喜びから強豪撃破までの進化を糧に、代表戦士たちは北中米の地で新たな歴史を刻むことができるだろう。
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