ワールドカップ

W杯の裏で続く世界のリーグ戦まとめ。韓国Kリーグ、まさかの”早期再開”へ

Kリーグ1 江原FC 写真:アフロスポーツ

FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会期間中(現地時間6月11日~7月19日)、世界のほとんどのリーグ戦は中断する。これはFIFAが規定する「国際Aマッチカレンダー」にW杯も含まれているためだ。一方、春秋制を採用するリーグやW杯に出場していない国のリーグ戦、さらには開催国であるアメリカの下部リーグなどでも、公式戦が開催される。

ここでは、W杯の裏でリーグ戦がどのように進行するかを示す。対象はUSLチャンピオンシップ(アメリカ2部相当)、チリ1部リーグ(プリメーラ・ディビシオン)、アイルランド1部リーグ(プレミアディビジョン)、フィンランド1部リーグ(ヴェイッカウスリーガ)、イングランドEFLリーグ1(3部相当)およびEFLリーグ2(4部相当)、Kリーグ1・Kリーグ2(韓国1部・2部)、そして日本のJFL、地域リーグ、都道府県リーグ、大学サッカー、高円宮杯U-18プレミアリーグ(高校・ユース)とする。


アメリカUSLチャンピオンシップ

W杯とのハシゴ観戦も可能

W杯開催国のアメリカでは、トップリーグのMLS(メジャーリーグサッカー)は長期中断に入る。一方で、下部リーグと見なされているUSLチャンピオンシップ(ユナイテッドサッカーリーグ)は中断せず、6月中旬から7月上旬も通常通り試合を開催する見込みだ(現状、MLSとUSLは全くの別組織で入れ替え戦も交流戦もない)。

USLは独立リーグとしての性格が強く、MLS所属クラブのリザーブチームや地方クラブが参加している。代表選手もいないため、W杯期間中も試合消化に支障はない。中断する必然性がないからだ。よって、W杯を現地観戦する旅行者にとっては、日程や会場次第で“ハシゴ観戦”も可能となる。


チリ1部リーグ(プリメーラ・ディビシオン)

出場逃した南米の雄。W杯期間中も通常開催

南米のチリ1部リーグは、W杯出場権を逃した影響で中断を挟まない。現地時間6月12日から14日にかけて第15節(前半戦最終節)が組まれている。

南米サッカー連盟(CONMEBOL)所属のリーグとして、春秋制に近い日程を採用している関係で、W杯期間中も公式戦が続行される。


アイルランド1部リーグ(プレミアディビジョン)

春秋制でW杯を“無視”。国内リーグ優先の伝統

アイルランド1部リーグ(プレミアディビジョン)は3月~11月開催の春秋制を採用している。アイルランド代表は欧州予選で本戦出場を逃し、外国籍選手のW杯登録選手が現状2人しかいない(シャムロック・ローヴァーズのカーボベルデ代表DFロベルト・カルロス・ロペスとセント・パトリックス・アスレティックのガーナ代表GKジョセフ・アナング)ため、W杯の裏でもリーグ戦が行われる。

アイルランドでは国内リーグの歴史・人気が根強く、伝統を重んじ、W杯期間中でも一定以上の観客動員が見込まれる。


フィンランド1部リーグ(ヴェイッカウスリーガ)

W杯“完全無視”の試合日程

フィンランドのヴェイッカウスリーガは4月~11月頃の春秋制。北欧の厳寒を避けるための日程が組まれ、代表チームもW杯出場を逃したため、W杯期間中も試合日程が組まれ、短い中断すら挟まずに続行される。

同じく北欧で春秋制を敷くノルウェーやスウェーデンがW杯出場を決め、リーグ戦を中断させるのとは対照的な対応だ。


イングランドEFLリーグ1(3部相当)・リーグ2(4部相当)

母国ならではの奥深さを感じさせるリーグ構造

イングランド代表はW杯に出場するが、3部以下のEFLリーグ1(3部相当)およびリーグ2(4部相当)では、アマチュア選手も多く、代表選手の招集が極めて少ない(3部で4人、4部で1人)。EFL(イングランドフットボールリーグ)の規定上、一定数以上(1チーム3人以上)の代表招集がない限り、延期要件を満たさないため、W杯期間中も通常通り開催される。

優勝を期待されているイングランド代表だが、フットボールを愛する国民は、代表チームをテレビで応援し、週末は下部リーグに属する“おらが街のクラブ”の応援に行くという“母国”ならではのライフスタイルが確立している。


Kリーグ1・Kリーグ2(韓国1部・2部)

グループリーグ敗退前提?の7月上旬再開

韓国KリーグはW杯期間の大部分で中断されるのだが、W杯ラウンド16(決勝トーナメント2回戦)が予定されている7月4日と5日から1部・2部ともに第16節が再開する。グループリーグを終え、W杯が盛り上がりを見せる7月上旬~中旬には、W杯とKリーグが並行して開催される形となる。

春秋制を導入していることから、1か月以上も中断期間が取れない事情もあるのだろうが、代表チームに国内組(6人)を抱えるにもかかわらず、決勝T真っ最中に再開することで、“勝ち進むことを想定していないのか”という批判も出ることだろう。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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