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視察だけでもひと苦労?W杯出場国の選手“多国籍度”ランキングトップ5

ボスニア・ヘルツェゴビナ代表(左)キュラソー代表(右)写真:アフロスポーツ

現地時間6月11日開幕したFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会は48か国が参加する過去最大規模の大会だ。各代表の最終登録メンバー26人は6月2日に確定し、世界各地のクラブに所属する選手が集っている。各選手の所属クラブの国籍を数えると、チームによって多様性が大きく異なることが分かる。

この“多国籍度”は、代表チームの選手がどれだけ多様なリーグ環境でプレーしているかを示す指標の1つだ。選手選考を担う監督をはじめ、スカウトや分析担当者にとっては、対象の選手が世界中に散らばるため、視察するだけでも大変だ。

ここでは、所属クラブ国数の多い順に、日本代表を除いた上位チームを紹介。各チームの特徴を解説し、26人中23人が欧州組となった日本代表との比較も試みたい。


ボスニア・ヘルツェゴビナ代表 写真:アフロスポーツ

1位:ボスニア・ヘルツェゴビナ代表(16か国)

26人すべてが欧州のクラブに所属

ボスニア・ヘルツェゴビナは旧ユーゴスラビアの構成国であり、欧州主要リーグで活躍する選手が多く、所属クラブも多岐にわたる。その数は16か国・19リーグに及ぶ。

自国リーグのプレミイェル・リーガをはじめ、ドイツ(1部、2部)、イタリア(セリエA、セリエB)、イングランド(EFLチャンピオンシップ)、クロアチア、チェコ、ポルトガル、トルコ、フランス、キプロス、カザフスタン、デンマーク、スイス、オーストリア、オランダ、ルーマニア、ポーランドと、欧州各国に分散しており、戦術的な多様性を備えている。強いて“穴”を挙げるとすれば、全選手が欧州にいるぶん、スカウティングされやすい環境であることくらいか。

セルビア人だが、代表はボスニア・ヘルツェゴビナを選択し、現役時代は攻撃の中心選手として活躍したセルゲイ・バルバレス監督が率いる同代表。欧州プレーオフでイタリア代表を破り、2014ブラジル大会以来2度目の出場権を勝ち取った。

W杯では開催国カナダ、スイス、カタールとともにB組に入った。当然ながら、同国初の決勝トーナメント進出を目指している。


2位:カーボベルデ代表(14か国)

欧州・北米・中東に分散、“多様性”の塊

国土面積はわずか4,000平方キロメートル(富山県や滋賀県とほぼ同じ広さ)、人口は約50万人と、W杯史上2番目に人口の少ない国であるアフリカの島国カーボベルデ。7度目の挑戦で本大会初出場を決めた。その所属クラブは14か国・16リーグに及ぶ。

ポルトガル(1部、2部)、トルコ(1部、2部)、アメリカ(MLS)、ブルガリア、キプロス、ロシア、スペイン、ルーマニア、アイルランド、フィンランド、オランダ、ハンガリー、UAE、イスラエルと、欧州にとどまらず北米や中東にも選手が散らばっている。

主将を務めるのは、トルコ2部のウードゥルFKに所属し、代表通算最多出場・最多得点の記録を持つ36歳のベテランFWライアン・メンデス。指揮を執るのは、同国出身で2020年に就任したペドロ・レイタオ・ブリト(通称ブビスタ)監督だ。アフリカネイションズカップ2023年大会でチームをベスト8に導き、長期政権を築いている。

選手たちはさまざまな戦術文化に触れており、それがチームの柔軟性を高めている可能性がある。グループステージではH組でスペイン、ウルグアイ、サウジアラビアと同居するが、虎視眈々と決勝トーナメント進出を狙っている。


3位:コンゴ民主共和国代表(13か国)

52年ぶり出場、海外組が13か国に散らばる

アフリカ勢の中でも特に移民選手の影響が強いコンゴ民主共和国(DRコンゴ)代表も、所属クラブの多様性で高い水準を示している。1974年西ドイツW杯(当時ザイール共和国)以来52年ぶりの本戦出場をプレーオフの末に勝ち取ったチームで、ほぼ全ての選手が欧州を中心に世界各地のリーグでプレーしている。その所属クラブは13か国・15リーグに及ぶ。

所属クラブ国はフランス、イングランド(プレミアリーグ、EFLチャンピオンシップ)、ベルギー、スペイン(1部、2部)、ギリシャ、キプロス、ポーランド、トルコ、ロシア、UAE、エジプト、アルメニア、スコットランドに分散している。旧宗主国のフランス(リーグ・アン)所属が多いが、中東や東欧にも幅広く在籍している。

主将のDFシャンセル・ムベンバ(リール/フランス)を筆頭に、DFアーロン・ワン=ビサカ(ウェストハム・ユナイテッド)、FWヨアヌ・ウィサ(ニューカッスル・ユナイテッド)といったプレミアリーグ所属選手も目立つ。FWフィストン・マイェル(ピラミッズ/エジプト)のようにアフリカリーグ所属の選手は少数派で、海外組のグローバル化を象徴するチームとなっている。

指揮を執るのはフランス人のセバスチャン・デサブル監督。2022年から長期政権でチームをまとめ、今大会ではK組でポルトガル、コロンビア、ウズベキスタンと同組に入った。厳しいグループだが、経験豊富な欧州組の力を活かせば、決勝トーナメント進出の可能性も十分に秘めている。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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