
残り1カ月あまりとなった明治安田J2・J3百年構想リーグ。J2クラブにとっては、普段のリーグ戦では味わえないスタイルの選手やチームとの対戦が続き、2026/27シーズンに向けた貴重な強化の場となっている。
同リーグでは個で圧倒的な存在感を放つプレーヤーも現れており、今オフにJ2からステップアップ移籍を果たす選手が出てきても不思議ではない。
実際、昨シーズンまでFC今治でプレーし、ドリブルを武器にJ2を席巻したMF横山夢樹(現セレッソ大阪)や、いわきFCで守備の要として活躍し、今季からJ1の京都サンガへ移籍したDF石田侑資などは、その好例と言える。
ここでは、百年構想リーグでの活躍を踏まえ、上位カテゴリーへのステップアップが期待されるJ2プレーヤー8名を厳選して紹介する。

グスタボ・シルバ(ジュビロ磐田)
1人目はジュビロ磐田のブラジル人MFグスタボ・シルバ。昨年7月にECヴィトーリアから完全移籍で加入したアタッカーだ。
168cm63kgと小柄ながら、スピードを生かしたドリブルやパンチ力のあるシュート、献身的なハードワークを武器に存在感を発揮。シーズン途中加入ながら、昨季は10試合で3ゴールを記録した。
百年構想リーグでもここまで全13試合に出場しており、5ゴール1アシストと結果を残している。数字以上に、持ち前の走力を生かしたピッチ内での貢献度は別格。今オフには、J1クラブが獲得に乗り出す可能性も十分に考えられる。
泉柊椰(RB大宮アルディージャ)
2人目はRB大宮アルディージャのドリブラー、MF泉柊椰。主戦場の左サイドから緩急をつけたドリブルで相手DFとの駆け引きを制し、クロスやカットインからのシュートでチャンスを量産するアタッカーだ。
2024シーズンはJ3リーグで38試合6ゴール6アシスト、昨シーズンはJ2リーグで35試合4ゴール2アシストを記録。持ち味のドリブルを武器に、カテゴリーを問わず安定したパフォーマンスを披露してきた。
百年構想リーグでもここまで全試合に出場し、8ゴール2アシストを挙げて得点ランキング2位につけている。今オフにJ1はもちろん、海外クラブが関心を示しても不思議ではない。
カプリーニ(RB大宮アルディージャ)
3人目は、前述の泉と同じRB大宮アルディージャに所属するFWカプリーニ。現在28歳のブラジル人アタッカーだ。
母国ブラジルの複数クラブでのプレーを経て、2023シーズンに横浜FCへ完全移籍。当時J1の舞台で22試合2ゴール2アシストを記録し、翌シーズンも主力として活躍した。
昨シーズンから大宮に加入し、170cm77kgと小柄ながらも屈強なフィジカルと高い足元の技術を兼ね備え、精度の高いキックや強烈なシュートを武器にJ2リーグ35試合11ゴール8アシストをマーク。自身初の2桁得点を達成しMVP級の働きを見せた。
大宮は昨シーズン、J1昇格プレーオフ準決勝でジェフユナイテッド千葉に敗れJ2残留。それでもカプリーニはクラブに残留し、昇格への挑戦を続けている。百年構想リーグでもここまで全13試合に出場し6ゴールを記録しており、その得点力は健在だ。
J1でも即戦力となり得る実力を考えれば、今オフに複数クラブからオファーが届く可能性は高い。

岡澤昂星(藤枝MYFC)
4人目は、今シーズンでプロ5年目を迎える藤枝MYFCのMF岡澤昂星。セレッソ大阪(以下:C大阪)の下部組織出身で、2022シーズンにトップチーム昇格を果たした。
同年夏にはブラジル1部のレッドブル・ブラガンチーノへ期限付き移籍し、U-20チームで背番号「10」を背負ってプレー。中心選手として経験を積んだ。その後、日本復帰後は2023シーズン途中からFC琉球へ期限付き移籍し、1シーズン半にわたってプレー。昨シーズンからは藤枝MYFCに活躍の場を移している。
ブラジルで培ったボールへの執着心に加え、持ち前のフィジカルと闘争心を武器にデュエルで強さを発揮。百年構想リーグでもその特長は際立っており、第13節終了時点でのデュエル勝利数ランキングではFC今治のDFガブリエル・ゴメスに続き2位を記録している。
今オフには所属元のC大阪への復帰に加え、J1クラブや海外クラブへのステップアップも視野に入る存在だ。
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