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柏レイソルがマレーシア代表FW獲得へ?所属クラブはACLE広島戦前の「国籍偽装問題」で物議

柏レイソル 写真:アフロスポーツ

 マレーシア1部強豪ジョホール所属の同国代表FWアリフ・アイマン・ハナピに、Jリーグ移籍の可能性が浮上。柏レイソルからの関心が報じられている。

 現在23歳のアイマンは、身長171センチで右利きのウインガー。ジョホールの下部組織出身であり、2020年にトップチームへ昇格。今季はここまで国内リーグ戦9試合の出場で7ゴール10アシストをマーク。AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)でも4試合の出場で1アシスト。町田ゼルビア戦でもピッチに立ったが、2025年11月以降はハムストリングの負傷により戦列を離れている。

 東南アジアメディア『アセアン・フットボール』がこの動向を報じた。同メディアによれば、「柏レイソルはスピードのあるウインガーを求めており、アリフ・アイマンが有力なターゲットとして浮上している」とのこと。「もしこの移籍が実現すれば、東南アジアを代表する若手スターの一人にとって大きなステップとなるだろう」とも伝えた。

 数字だけ見れば、この関心は理にかなっている。9試合で7ゴール10アシスト——これはもはやウインガーの数字ではなく、チームの「エンジン」だ。スプリント力を武器に相手の背後を突く推進力は、J1でも十分通用すると見るスカウトがいても不思議ではない。

 だが、話はそう単純ではない。

 アイマンの所属するジョホールは今、深刻なクラブガバナンス問題に揺れている。マレーシア代表資格を巡り「偽造書類による帰化」の疑いが持たれた7選手に対し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が出場停止処分を科した。処分は当初より軽減されたものの、クラブの「信頼性」そのものに傷がついたことは否めない。さらに悪質なのは、仮処分の運用の隙を突いて処分対象のジョアン・フィゲイレドがAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)のサンフレッチェ広島戦に出場し、チームの勝利に貢献していたという事実だ。CASの裁定が遡及適用されなかったため結果は有効となったが、試合の公平性を巡る議論は現在も収まっていない。

 アイマン本人は今回の不正問題に直接関与しているわけではない。むしろ、こうした「汚染された環境」から脱出できるなら、本人にとっても移籍はメリットが大きいとも言える。とはいえ、懸念は残る。ハムストリングの負傷で戦列を離れたままの状態で、柏が本当に「今すぐ動く」判断を下せるのか疑問が残る。