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前田大然退団へ!セルティック監督暴露「サインしなかった」「望んでいない」の裏側とは

前田大然 写真:アフロスポーツ

 セルティック所属のFIFAワールドカップ北中米大会日本代表候補FW前田大然は、2025/26シーズン限りでの移籍が決定的になりつつある。クラブが昨夏に提示した契約書へのサインを本人が拒否。その判断が引き金となり、今やセルティック側が売却を公言するという異例の事態に発展した。

 マーティン・オニール監督は英紙『The Herald』の取材に対し、「昨年8月頃、彼に対してクラブが契約延長を打診したが、サインしなかった」と明かした。さらに踏み込んで、「彼がこれ以上残留を望んでいない。残り1年の段階でクラブが売却を検討することになるだろう」とも述べている。指揮官自らが「売却」という言葉を使う。クラブとの関係が、もはや修復困難な段階へ差し掛かっていることを示す発言だ。

 問題の根源は明快である。

 昨夏、ブンデスリーガのヴォルフスブルクへの移籍話が浮上した際、前田の去就は一時、現実味を帯びた。しかし交渉は破談。「ブンデスリーガでプレーするチャンスだったので、彼が少し落胆したのは確かだ」とオニールが語るように、その失望はシーズン序盤のパフォーマンスにも如実に表れた。昨季リーグ戦16ゴールという驚異的なスタッツを叩き出した選手が、精神的な混乱から失速した。光と影——その落差はあまりに大きかった。

 とはいえ、シーズン終盤に入って前田は復調を果たしている。オニール自身も「残り5試合でどのようなプレーを見せるかに注目したい」と期待を口にした。だが、調子が戻ったとしても、契約問題の現実は何も変わっていない。

 契約は2027年6月まで残るとされているが、もしこの夏に残留か移籍かの結論が出なければ、状況は一段と複雑化する。来年には満了まで1年を切り、セルティックは「売るか、タダで失うか」という二択を突きつけられる。移籍金を得られるとすれば、それは今夏が最後のチャンス。クラブが昨夏に自ら提示した契約を活かせず、主導権を失った結果がこれだ。2025年夏にヴォルフスブルク移籍が破談に終わったことによる弊害が起こっている。