
FIFAワールドカップ北中米大会日本代表候補のMF堂安律が、アイントラハト・フランクフルト退団に向かっている模様。ドイツの有力紙『Sport Bild』が報じたその内幕は、単なる「移籍の噂話」では済まされない深刻な実態を孕んでいる。
昨夏、フランクフルトはSCフライブルクに対して2100万ユーロ(約37億円)という高額の移籍金を支払い、堂安を獲得した。開幕直後は公式戦7試合で8得点関与という圧巻の数字を叩き出し、「今夏の目玉補強」として申し分のないスタートを切った。
だが、後半戦に入った途端、歯車は狂い始めた。
アルベルト・リエラ監督の就任以降、堂安の出場機会は減少。本来のポジションである「右ウイング」ではなく中央に配置され、さらには守備タスクまで課される始末だ。リエラはサイドにスピードタイプを好む戦術家であり、堂安が得意とする「間で受けて違いを作るプレー」とは根本的に噛み合っていない。
問題は戦術面だけではない。
『Sport Bild』によれば、リエラは堂安を「使いこなせない」と認識されており、さらに驚くべき事実も明かされた。監督がチーム内で選手を姓のみで呼ぶのは堂安だけだという。意図的なのか、文化的な無理解なのか、あるいは単純な無関心なのか——いずれにせよ、穏やかな話ではない。
同クラブではカン・ウズンもリエラとの関係悪化により今夏退団を視野に入れているとされ、「スペイン人指揮官との確執リスト」は拡大の一途だ。マルクス・クレシェSDが賭けに出たリエラ招聘の「ツケ」が、着実にクラブを蝕みつつある。
2030年まで契約が残る堂安だが、代理人はすでに移籍の可能性を探り始めているという。33億円の投資が「失敗」の烙印を押される前にフランクフルトは何らかの決断を迫られるだろう。リエラ監督の続投、もしくは堂安の残留どちらを選ぶのだろうか。
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