
2025明治安田J2リーグを戦い抜き、クラブ史上初のJ1昇格を勝ち取った水戸ホーリーホック。昨シーズンも選手の入れ替わりが多い中、シーズンを通して安定した戦いを見せて常に上位争いを演じた。そして最終節終了時点で首位に立ち、悲願のJ2優勝とJ1昇格を成し遂げた。選手たちにとっては、大きな自信を得るシーズンとなったと言える。
その一方で、出場機会を得られず、思うような結果を残せていない選手も少なくない。百年構想リーグや2026/27シーズンの成績次第では、立場が大きく揺らぐ選手が出てくる可能性もある。
ここでは、今シーズンのアピール次第で退団の可能性も考えられる4選手を、筆者の視点からピックアップして紹介する。

粟飯原尚平
1人目は、北海道出身のFW粟飯原尚平。コンサドーレ札幌(現:北海道コンサドーレ札幌)U-18から近畿大学を経て、2019シーズンにFC岐阜でプロキャリアをスタートさせた。
札幌U-18時代は怪我の影響もあり出場機会に恵まれず、目標としていたトップチーム昇格は叶わなかった。それでも、この悔しさをバネに近畿大学ではフィジカル強化に取り組み、ポストプレーに磨きをかけた。すると2年時からレギュラーに定着し、チームの攻撃の軸として活躍。4年時には背番号「10」を背負い、足元の技術や突破力を武器に相手の脅威となった。
卒業後はFC岐阜に加入し、3シーズンでJ2・J3通算66試合8ゴール12アシストをマーク。その後はロアッソ熊本でのプレーを経て、2025年8月に水戸ホーリーホックへ完全移籍した。しかし、水戸加入後はノーゴール・ノーアシストと結果を残せていない。百年構想リーグでも出場はここまでわずか1試合にとどまり、チーム内での立場は厳しい状況にある。このまま結果を残せずにシーズンを終えれば、2026/27シーズンを前に退団となる可能性も十分に考えられる。
井上聖也
2人目は、アグレッシブな守備が持ち味のDF井上聖也。兵庫県の西宮高校時代は無名の存在だったが、甲南大学進学後にその才能が開花する。2年時には、正確なフィードと187cmの高さ、そして跳躍力を活かした空中戦の強さを武器にレギュラーの座を獲得。3年時の関西学生サッカーリーグ1部では、同大学史上最高成績となる3位フィニッシュに大きく貢献した。
その活躍が評価され、大学4年を目前にした2021年1月末から2月上旬にかけてアビスパ福岡のキャンプに参加。ここでポテンシャルの高さを首脳陣に認められ、大学卒業後の2022シーズンからの加入内定を勝ち取った。
プロ入り2年目までは、限られた出場機会の中で持ち味の空中戦や最終ラインからのフィードを随所に披露。プロのプレー基準を吸収しながら出番を待つ時間が続いたが、3年目の2024シーズンにブレイクを果たす。J1リーグでキャリアハイとなる25試合1アシストを記録し、大きく飛躍した。
昨シーズン途中には徳島ヴォルティスへ移籍し、今シーズンからは水戸に期限付き移籍となっているが、百年構想リーグではここまで出場はわずか1試合にとどまっており、DF板倉健太やDFフォファナ・マリックら強力なセンターバック陣の牙城を崩すには至っていない。このままアピールできなければ、2026/27シーズンは他クラブでプレーする可能性が高いだろう。
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