
浦和レッズ在籍歴のある元日本代表MF原口元気は現在、ベルギー2部KベールスホットVAでプレー。MF倍井謙やGKポープ・ウィリアムとチームメイトであるベテラン選手が、3月末に契約延長でクラブと合意した。加入からわずか半年あまりで26試合出場4ゴールと結果を残し、まだ欧州で生き残っていることを証明してみせた格好だ。
Jリーグ復帰の可能性はほぼ消えたと断言していい。2025年夏まで在籍した浦和レッズでの原口は、かつての輝きをまるで取り戻せなかった。埼玉スタジアムのサポーターからも手厳しいブーイングや批判の声が噴出し、”浦和に不要”という空気は試合ごとに濃くなっていった。その中でたどり着いたベルギーの地で、復活を遂げているのが現状だ。
現地メディア『HBVL』が2025年11月22日に掲載したインタビューでは、原口の本音が剥き出しになった。日本で恋しいものを問われ、「特にありません」と即答。「ドイツでもすぐに馴染めたし、僕にはヨーロッパでの生活の方が合っています。よりリラックスしていて、オープンで、親しみやすい」と語り、暗に浦和時代の閉塞感を示唆するような発言を残している。
これはただの感傷ではない。現在の浦和にある「空気の重さ」が、この選手にとって合わなかったという事実の吐露だ。もちろん、原口本人が名指しで批判しているわけではない。だが「日本より欧州」という断言には、現在の混迷期に対する本人なりの総括が滲んでいる。
指導者転身計画についても、現地インタビュー内で具体的な言及があった。「間違いなく今も計画通り」と前置きしつつ、現段階では資格取得ではなく英語習得を最優先に位置づけているという。アントワープ大学で週2回のレッスンを受けているとのことで、「英語が上達したら、すべてのサッカーの資格取得に取り掛かりたい」と段階的なプランを明かしている。
34歳、ベルギー2部、週2回の語学学習。華やかだったブンデスリーガ時代の面影はないかもしれない。それでも原口は粛々と、次のキャリアへの地ならしを続けている。浦和のサポーターが向けた批判の視線も、欧州の空気の中では既に過去のものとして処理されているだろう。『HBVL』の報道内容を踏まえると、今回の契約延長には浦和時代の苦い思い出が間接的に影響を与えている可能性もある。
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