日本代表・海外組 海外日本人選手

上田綺世が今夏移籍へ!移籍金31億円で「妥協」「もう限界」その理由とは?

上田綺世 写真:アフロスポーツ

 FIFAワールドカップ北中米大会の日本代表候補であるFW上田綺世は、フェイエノールトの絶対的ストライカーとして活躍。オランダ1部リーグ得点ランキングで首位を走っているが、今夏移籍は既定路線である模様。オランダ現地メディア『FC Rijnmond』でクラブ番記者のミコス・ゴウカが「彼にとってはもう一度ステップアップするタイミングだ」と明言し、単なる憶測の域を超えた発言として波紋を呼んでいる。

 リーグ戦第28節終了時点で23ゴール1アシスト。これはフェイエノールト加入から2シーズン合計の14ゴール4アシストを、今季単独で優に超える数字だ。エールディビジ得点ランキングを独走しながら、それでも「売られる側」に回るという逆説。これが今の上田綺世を取り巻く現実である。

 ゴウカはNECナイメヘン戦後、ハジ・ムサのコーナーから上田が決めた今季9点目のヘディング弾についてこう述べた。「そこが彼の最大の強みだ。だからこそ、チームにはオランダで圧倒的な得点王がいるのに、フェイエノールトが2位確保に苦しんでいる現状はより痛手に感じられる」。そして核心に踏み込んだ。「上田に関しては、年齢が若くないとはいえ、移籍金をもたらす存在であるべきだ」。

 この夏で28歳。サッカー界においてストライカーとしての旬を語るとき、この数字は決して軽くない。

 オランダメディア『FootballTransfers』はすでに今年初頭、「フェイエノールトは上田の移籍金として約1,700万ユーロ(約31億円)で妥協する可能性がある」と報じていた。さらに同メディアが公開したデータによれば、上田のスキルレーティングは68.7、ポテンシャルの上限は69.4と試算されており、「もう限界に近づいている」と冷徹に指摘。推定移籍価値(ETV)は1,730万ユーロ(約31億8千万円)で1月以降まったく動いていない。市場が「上田の天井」を見切り始めているサインとも読める。

 むろん、今季の上田は内容・結果ともに過去最高水準にある。12月のPECズボレ戦では4ゴールの爆発を見せ、3月のNACブレダ戦・エクセルシオール戦でもつづけて2ゴールを記録。とはいえ、その間には3か月近くにわたるゴール数僅少の停滞期があったことも事実であり、「波」の存在はデータにも如実に映っている。フェイエノールト首脳陣がこの浮き沈みをどう評価しているかは、公式には語られていない。

 契約期間は2028年6月末まで残っている。本来ならばクラブが強気の値付けをできる立場だ。一方で番記者が公然と「売り時」を口にするという現象は、クラブ内部での既成事実化を示唆するものとして無視できない。

 28歳・オランダ1部リーグ得点王の可能性・ステップアップ移籍の可能性が揃いつつある上田。31億円という数字が独り歩きするなか、移籍交渉の主導権がクラブ側にあるのか選手側にあるのか、はっきりさせたいところだ。