
日章学園高校卒のU19日本代表FW高岡伶颯は、2026年6月にヴァランシエンヌFCを期限付き移籍期間満了により退団。日本代表DF菅原由勢やMF松木玖生ら擁するサウサンプトンへ復帰せず、ベルギー2部ベルギー2部のパトロ・アイスデン・マースメヘレンへ完全移籍する模様。現地では否定的な意見が沸き起こっている。
英メディア『セインツ・マーチング』は25日に「逸材として加入した日本人高校生がベルギー移籍へ。サウサンプトン退団が目前に」という見出しのもと、高岡の去就を特集。「大きな期待を背負って加入してから2年。日本の若手有望株が、多くの人の予想とは異なる形で完全移籍に近づいている。高岡伶颯は、ベルギー2部のパトロ・アイスデン・マースメヘレンへの完全移籍が間近となっている。この移籍により、サウサンプトンで思うようなスタートを切れなかった日々に一区切りがつくことになる」とした上で、同選手の近況や完全移籍の裏側について以下のように伝えている。
「高岡は2024年6月に事前契約を締結し、18歳の誕生日を迎えた後に正式加入した。当時、クラブも公式に契約を発表している。日本の高校サッカー界から高い評価を受けて渡英したものの、サウサンプトンのトップチームで公式戦に出場することは一度もなかった」
「その差を埋めるため、昨年8月にはフランスのバランシエンヌへシーズンローンで加入。同クラブは当時、サウサンプトンと同じスポーツ・リパブリック傘下にあった。サウサンプトンは、このレンタルを高岡の成長に向けた重要なステップと位置づけていた。しかし、そのシーズンは思うようには進まなかった。足の疲労骨折によりレンタルは途中終了となり、春にはサウサンプトンへ戻ることになった」
「昨季は公式戦16試合に出場。出場時間549分で3ゴールを記録しており、市場価値は12万8000ポンド(約2,800万円)。ただし先発出場は3試合のみで、多くの時間をリザーブチームで過ごしていた」
「サウサンプトンは、日本人の若手選手を辛抱強くレンタル移籍させながら育成する方針を取ることで知られている。松木玖生が歩んだ育成ルートを再現しようとしていた。その計画では、2年間を見据えた成長プランと、継続的なトップレベルでの出場機会が重視されていた。そのため、負傷に苦しんだ1シーズンだけで完全移籍となるのは、本来の方針とはやや噛み合わない」
「高岡にとって最も重要なのは試合に出場することだ。昨季ベルギー2部で6位となったクラブであれば、層の厚いサウサンプトンの攻撃陣よりも、継続的な出場機会を得られる可能性は高い」
「クラブ全体の事情も、この決断を後押ししている。サウサンプトンは今季もプレミアリーグ昇格が最優先事項となっており、若手育成の優先順位は下がっている」
「高岡の実力自体が疑問視されていたわけではない。以前には、AFC U-20アジアカップで日本代表として見せた決定力と冷静さが高く評価され、ビハインドの状況で同点ゴールを決めて勝ち点獲得に貢献したことも称賛されていた。さらに2023年のU-17ワールドカップでは、日本のグループステージ全4得点を一人で挙げており、その才能は疑いようがない」
同メディアは「サウサンプトンにとって失うのはまだ発展途上の才能の一人に過ぎない」としつつも、「有望株が出場機会を求めてクラブを去るという構図は、どこか見慣れたものでもある」と、高岡の放出を正当化。「クラブとしては、再び有望株をあまりにも早い段階で手放したことにならないよう願うばかりだ」と締め括っている。
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