
シーズン移行の影響により、欧州でトレーニングキャンプを実施するJリーグクラブは増加傾向にある。この夏は清水エスパルス、ファジアーノ岡山、ガンバ大阪、サンフレッチェ広島などがオーストリアでキャンプを実施したが、一部の日本人選手に海外移籍で合意に達した可能性が浮上。すでにFW中村草太が広島からリーグアンのル・アーブルACへ移籍しているが、欧州クラブへ引き抜かれる日本人選手はまだいるようだ。
オーストリア『rnd』は23日、Jクラブによるオーストリアキャンプの裏側を特集。「シーズン移行は、一石二鳥の効果を狙っている。若手有望株の売却によって日本のクラブがより高い移籍収入を得られるようにし、その資金を地域の育成環境へ再投資することが目的の一つだ。また、海外クラブとのテストマッチを実施しやすい環境を整える狙いもある」と、2つのメリットを説明している。
また、株式会社Jリーグインターナショナルの山崎和雄代表取締役は「将来的には、欧州から若き才能を惹きつけるようなリーグにもなりたいと考えています」と、シーズン移行により日本人選手が欧州移籍しやすくなるとの見解を披露。
同メディアは「Jリーグ関係者は単に欧州への選手売却を通じてだけでなく、リーグ全体の強化を目指している。オーストリアでのキャンプ期間中には、すでにトップレベルの移籍がいくつか合意している」とリポート。オーストリアキャンプに参加していた複数の日本人選手に欧州移籍の可能性があることを伝えた。
なお日本人選手の海外移籍では、つねに移籍金の安さが議論の対象になる。その点について、山崎氏は以下のようなコメントを残したという。
「ここ数年、欧州クラブによる日本人選手への関心は明らかに高まっています。これまでのシーズン日程では、日本人選手を非常に安価で獲得できるケースが多かったですし、これまでJリーグから海外へ移籍した中で最高額だったのは、2025年に川崎フロンターレからトッテナム・ホットスパーへ移籍した高井幸大で、その移籍金は500万ポンド(約10億円)でした」
「代理人の間では、高井のような選手であれば2000万ユーロ(約37億円)で取引されてもおかしくないという見方もありました。Jリーグクラブの移籍収入は、現時点ではドイツ・ブンデスリーガのクラブが得ている収益のおよそ3分の1にとどまっています。それでは十分ではありません」
コメントランキング