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あの“大バズリGK”も!W杯に立つ40代8選手、驚異のコンディション管理術

クリスティアーノ・ロナウド(左)ヴォジーニャ(中)ルカ・モドリッチ(右)写真:アフロスポーツ

日本時間6月12日に開幕したFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会では、40歳以上の選手8人が出場登録されている。第1回大会の1930年から前回2022年カタール大会までの22大会で、40代出場選手がわずか7人だった歴史を考えると、これは異例であり驚きだ。

医療技術の向上や、年齢に応じたトレーニング法の確立も要因として大きいだろう。何より選手個人の意識の高まりが顕著で、年齢がパフォーマンスの限界を示しているわけではないことを、それぞれの活躍によって証明し続けている。

ここでは、アスリート化が進むサッカー界においても、その時代に後れを取ることなくコンディションを維持し続けている北中米W杯に出場の40歳以上の選手8人を年齢順に紹介し、彼らのストイックな姿勢に焦点を当てたい。


クレイグ・ゴードン 写真:アフロスポーツ

クレイグ・ゴードン(スコットランド代表GK/1982年12月31日生まれ)

大会最年長の守護神、度重なる大ケガを乗り越えて

スコットランド代表GKクレイグ・ゴードンは、大会最年長選手の43歳5か月で北中米W杯に臨んでいる。2002年にプロデビューし、初招集は2004年で、代表キャリアは約22年にも及ぶ。スコットランドの出場は1998年フランス大会以来であるため、ゴードンにとっても初のW杯出場となる。

ゴードンは193センチの長身とポジショニングの良さが強みだが、そのキャリアはケガとの闘いでもあった。2011/12シーズン、プレミアリーグのサンダーランド時代に負ったヒザの大ケガによって戦力外通告を受け、その後およそ2年もの間「無所属」となり、事実上の引退状態も経験した。

2014/15シーズン、セルティックと契約し52試合に出場。代表にも復帰した不死身のプレーヤーだ。2020/21シーズンにはハーツに移籍したが、2022年12月24日のダンディー・ユナイテッド戦で相手FWと交錯した際、右足の脛骨と腓骨を同時に折る重傷を負ったことで、人一倍体調管理には気を使い、日常的に柔軟性や体幹トレーニングを重視しているようだ。

現在も基礎的なトレーニングを欠かさない姿勢が、43歳での活躍を支えている。本大会初戦のハイチ戦(6月14日/1-0で勝利)では、30歳のアングス・ガンに正GKの座を譲ったが、欧州予選では数々の好セーブを見せ、W杯出場に大きく貢献した。


クリスティアーノ・ロナウド 写真:アフロスポーツ

クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表FW/1985年2月5日生まれ)

フィールドプレーヤー最年長のレジェンド、その徹底した自己管理術

ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、41歳4か月でフィールドプレーヤーとして今大会最年長となる。6度目のW杯出場で、ポルトガル代表初優勝の夢を追っている。グループリーグ第1戦のコンゴ民主共和国戦でも先発フル出場し(6月18日/1-1)、フィールドプレーヤーとして史上2位となる41歳132日でのW杯出場を果たした。

ロナウドのストイックさは広く知られている。1日の個人トレーニングは3~4時間かけるという。ジムでは脚の強化(レッグエクステンション、ハムストリングカールなど)、爆発的なスプリント、アジリティトレーニングなどを組み合わせ、回復面ではアイスバスやマッサージを活用。睡眠も夜にまとめて寝るのではなく、1回90分の睡眠を1日5回(計7時間半)取る「ポリファジック睡眠法」を取り入れている。

食生活はもっとストイックだ。口にするものは「燃料」という考え方に基づき、1日6回の食事で、魚、鶏肉、卵などのタンパク質、野菜、全粒穀物、果物を中心に摂取。糖類や加工食品を避け、魚を好むという。試合後の記者会見で、テーブルの上に置かれていた大会スポンサーの清涼飲料水を横に置き直して、持参したミネラルウォーターを飲み始めたこともある。栄養士の指導下でカロリーと栄養バランスを厳密に計算し、筋肉量維持と脂肪量コントロールを実践。具体的な数字として、1日平均17,000歩以上を歩き、安静時心拍数44bpmというデータが示す回復力の高さがある。


ギジェルモ・オチョア 写真:アフロスポーツ

ギジェルモ・オチョア(メキシコ代表GK/1985年7月13日生まれ)

6度目の大舞台に立つ守護神、支えるのは「クリーンイーティング」

メキシコ代表GKギジェルモ・オチョアは、40歳11か月で6度目のW杯出場。2006年ドイツ大会から6大会連続のW杯であり、加えて、2004年のアテネ五輪、またオーバーエイジ枠で2021年の東京五輪にも出場し、銅メダル獲得に貢献した。

既に今大会終了後に引退することを公表しているが、控えGKとしてメンバー入りし、イレブンの兄貴分的存在だ。メキシコ代表イレブンも「彼と1試合でも多く試合をしたい」と奮起し、グループリーグで2連勝(6月12日対南アフリカ2-0/19日対韓国1-0)し、決勝トーナメント進出一番乗りを決めた。

オチョアのトレーニングはGK特化型で、反応速度やポジショニングの反復練習が中心のようだ。クリーンイーティング(糖類や人工の原材料、保存料を含む加工食品や調理済み食品を避ける食事法)を基本とし、鶏肉、魚などのタンパク質と野菜を中心にした食事で体調を整えている。チームメイトへの影響力も大きく、その食生活は若手の手本となっている。


ルカ・モドリッチ 写真:アフロスポーツ

ルカ・モドリッチ(クロアチア代表MF/1985年9月9日生まれ)

セリエAでも輝き続ける司令塔「50歳まで現役」宣言の行方は

5度目のW杯を戦うクロアチア代表MFルカ・モドリッチは、40歳9か月でチームの中盤を支える。2018年ロシア大会準優勝、2022年カタール大会3位の立役者で、レアル・マドリードからミランに移籍した後も、その技術は衰え知らずだ。

今大会グループリーグ第1戦のイングランド代表戦(6月18日/2-4)ではトップ下のポジションで先発出場し、後半13分までプレー。前半9分にクリアした際、相手FWノニ・マドゥエケを蹴った形となり不運なPK献上。イングランドに先制点を与えるきっかけを作ってしまったが、パスの精度も運動量も、加齢を感じさせない十分な出来だった。

モドリッチの場合、技術とサッカーIQがフィジカルの衰えを補っている。トレーニングでは短時間の高強度インターバルと回復重視のトレーニングを組み合わせている。

5月26日に公開されたDAZNのインタビューで、モドリッチ自身は「日本のミウラ(三浦知良)のように、50歳までプレーしたい」と語っていたが、6月12日にスペイン紙『AS』がベトナムのネットメディア『Vietnam.VN』の記事を火付け役とした形で「今回のW杯を最後に引退」と報じ、他メディアも追随した。

ミランの来季構想から外れたことでモチベーションを失ったことが要因とされているが、引退報道の根拠は現時点でそれだけ。仮にフリーとなれば、世界中からオファーが殺到するだろう。彼の技術のみならず、競技に取り組む真摯な姿勢はサッカー界全体が知るところで、サウジアラビアなどの中東、メジャーリーグサッカー(MLS)なども興味を示すと思われる。日本にもファンが多いことで、獲得に乗り出すJクラブが現れる可能性もある。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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