
浦和レッズは9日に行われたJ1百年構想リーグ戦で、水戸ホーリーホックに4-1で快勝。田中達也暫定監督体制下で一変したが、MFサミュエル・グスタフソンとFWイサーク・キーセ・テリンが、マチェイ・スコルジャ前監督のもとで感じたJリーグや日本サッカーの特徴について語っている。
両選手は先日、スウェーデン『aftonbladet』のインタビューに対応。グスタフソンは「最初は日本というとロマンチックなイメージでやって来た」と率直に打ち明けた。だが現実は違った。「ロッカールームでの交流が少なく、時差でスウェーデンの家族とも都合がつかず、孤独で苦しんだ」——この言葉の重さを、日本のサッカーファンはどう受け止めるだろうか。
グスタフソンは、同じく浦和でプレーした経験を持つMFダヴィド・モーベルグ(現栃木シティ)がメンタルで苦しんだケースを「反面教師」として学んだと語る。その教訓を生かし、家族を帯同して精神的な支柱を確保。「逆境でも建設的な姿勢で臨むことは、元々身についていたものではなく、努力して得たものだ」という言葉は、単なる美談ではない。裏を返せば、それほどまでに追い詰められた局面があったという告白だ。
サッカー面でも、葛藤は深い。「日本のサッカーは要求の水準が高く、個人よりも集団主義的。スウェーデンで個性を出していた自分のスタイルを抑えて適応する必要性を感じている」——欧州仕込みの創造性を持つ選手が、システムへの従属を強いられている構図。それでも彼は解決策を模索し、自ら動いた。その行動力は評価に値する。むしろ問題は、クラブがその才能を活かしきれているかどうかだ。
一方で、テリンの状況はさらに深刻だ。「移籍してきたときの監督(スコルジャ)の好みに合わず、徐々にベンチになり、今はスタンドにいる」。これは『aftonbladet』がそのまま伝えた言葉であり、婉曲表現ですら何でもない。スコルジャ体制下で完全に干されたということを、本人が公言した。
テリンはこれまで欧州各地でゴールを量産してきた実績のあるストライカーだ。それが日本では「超のつくような集団主義の環境に直面し、個性を出しにくい」と感じている。時間の厳密さや文化・コミュニケーション面での戸惑いも正直に吐露した。前向きに「異文化体験を学ぶ機会として捉えようと思う」とも語ったが、この言葉が本心か、それとも苦境を正当化するための自己防衛なのかは、判断が分かれる。
忘れてはならないのが、このインタビューが行われた時点で、浦和が7連敗を喫していたということだ。現在は田中暫定監督のもとでチームの雰囲気も改善されているが、スコルジャ前監督のもとで両選手が問題を抱えていたことは明らかだ。
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