
GWに入り終盤戦を迎えている明治安田J1百年構想リーグ。昨季のJ1優勝チームと2位チームが入るEASTでは、王者・鹿島アントラーズが開幕から盤石の強さを維持。90分での敗戦はいまだに1試合のみと安定感を見せ、グループを牽引している。
そんな王者の強さが際立つ今大会において、鹿島同様オリジナル10でありJ2降格経験のない横浜F・マリノスは、昨季ほどではないが苦しい戦いを強いられている。
昨季の横浜FMは、開幕4戦未勝利とスタートダッシュに失敗。5試合目にようやくシーズン初勝利を挙げたが、第7節からは7連敗を含む11戦未勝利と低迷し、前半戦終了時点では最下位に沈み降格の危機に直面した。しかし終盤戦は、今季もチームを率いる大島秀夫監督のもとで息を吹き返し、意地の4連勝などでなんとか残留を果たした。
そして今季、同監督体制で臨んだ百年構想リーグ。復権を印象付けたい大会となったが、開幕から3連敗と厳しい立ち上がりに。その後も白星を伸ばせず、現在は勝ち点16でEAST8位につけている。
そんな苦しいチームを支えているのが、MF山根陸やMF天野純といった横浜FMユース育ちの選手たちだ。山根はここまで全試合にスタメン出場、天野は途中出場が多いながらもチーム2位の4ゴールを挙げており、活躍が際立つ。
一方で、横浜FMユース出身の活躍は現所属選手にとどまらない。国内各クラブでも中心選手として躍動する選手が数多く存在する。ここでは、そうした横浜FMユース出身選手を3名紹介する。
津久井匠海(ジェフユナイテッド千葉)
今季、17年ぶりにJ1の舞台へ帰ってきたジェフユナイテッド千葉。そんな千葉に新戦力として加わったのがMF津久井匠海だ。津久井は2019年に特別指定選手として登録され、2020年に横浜FMとプロ契約を結びトップチーム昇格を果たした。
しかし、残念ながらトップチームでは出場機会を得られず、JFL(日本フットボールリーグ)も含め国内複数カテゴリーを渡り歩くこととなる。転機となったのは2023年、当時J3のアスルクラロ沼津への期限付き移籍だ。翌2024年に完全移籍へ移行すると、リーグ戦全試合に出場して9ゴール3アシストをマーク。主力として躍動し、その冬の個人昇格へと道を切り開いた。
2025年は自身初のJ2に挑戦。前半戦は水戸ホーリーホックで18試合に出場し2ゴール2アシストを記録すると、後半戦は大宮アルディージャへ移籍し19試合で4ゴールをマーク。いずれもJ2上位争いを繰り広げたチームにおいて、得点源の一角として存在感を示した。
そして今季は、J1昇格を果たした千葉で待望のJ1初年度を迎えている。順調にカテゴリーを上げてきた津久井は現在24歳と若く、まだまだ伸び盛り。チームは苦戦が続いているものの、自身はここまで13試合に出場し2ゴールを記録し、トップカテゴリーにも適応しつつある。這い上がってきた津久井が、残りのシーズンでチームを押し上げる存在となれるか注目したい。
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