
一部を除き第12節までの日程を消化した明治安田J1百年構想リーグ。大会は折り返し地点を過ぎ、終盤戦へと移行しつつある。ここまでの戦いでは、東西ともに近年のJ1王者が貫録を示している。
EASTでは、昨季王者の鹿島アントラーズが首位を快走。開幕から90分での敗戦はいまだなく、2位FC東京に勝ち点6差をつける安定した戦いぶりを見せている。一方のWESTでは、2023・2024シーズンを連覇したヴィッセル神戸が首位に立つ。FW大迫勇也やFW武藤嘉紀が本来のパフォーマンスを発揮しきれていない中でも、堂々とグループを牽引している。
そのなかで苦戦が続いているのが、昨季鹿島と優勝争いを繰り広げた柏レイソルだ。開幕戦で川崎フロンターレと壮絶な打ち合いの末3-5で敗れると、そこから3連敗。第7節からの3連勝で息を吹き返したかに見えたが、直近は3試合得点を奪えずに再び連敗を喫している。
今冬の移籍では、昨季3ゴール10アシストを記録したMF小屋松知哉が名古屋グランパスへ移籍。攻撃をけん引してきたチャンスメーカーを失った影響もあり、得点力はリーグ平均レベルにとどまっている。また守備面でも、開幕戦のような崩壊はないものの、90分間で無失点はわずか3試合のみ。攻守両面で課題を抱え、勝ち点を伸ばしきれていない状況だ。
こうした状況を見れば、かつて柏でプレーし、現在は他クラブで主力を担う選手たちに期待を寄せるファンやサポーターが多くいても不思議はない。ここでは、柏ユース出身の現役OBから3名をピックアップして紹介する。
中山雄太(町田ゼルビア)
直近のJリーグにおけるホットな話題といえば、町田ゼルビアのACLE(AFCチャンピオンズリーグエリート)準優勝が挙げられる。惜しくも優勝を逃したが、まだまだ新進気鋭という立ち位置での快挙が、Jリーグの各クラブやファン・サポーターを大いに沸かせたことは間違いない。
そんな町田のACLE準優勝にも貢献し、リーグ戦でもここまで11試合すべてに出場しているのがDF中山雄太だ。中山は2015年に柏ユースからトップチームへ昇格。初年度は柏でリーグ戦1試合の出場にとどまったが、翌2016年には26試合に出場して主力に定着した。2018年まで柏でプレーした後、2019年にオランダのPECズヴォレへ移籍し、海外挑戦をスタートさせた。
海外ではオランダとイングランドでそれぞれ1クラブに所属。レギュラーとしてプレーする時期もあったが、2022年のアキレス腱負傷の影響もあり、出場機会を限られるシーズンも経験した。そして2024年、J1昇格を果たした町田に加入し、6年ぶりのJリーグ復帰を果たしている。
昨季も32試合と多くのゲームで守備陣を支えた中山。センターバック、サイドバック、さらにはボランチまでこなす高いユーティリティ性も武器であり、今なお柏のファン・サポーターから復帰を望む声が上がる存在である。
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