
スタッド・ランス所属の日本代表FW中村敬斗は、2日に行われたフランス2部リーグ第33節でスタメン出場。チームは1-1のドローに終わり、リーグアン自動昇格の可能性が消滅。イングランド戦後に”日本代表・ランス格差発言”で話題を呼んでいた中村の今夏移籍は既定路線とみられる。
プレーオフ経由の昇格という細い望みは残っているが、リーグアン昇格への道はほぼ詰んでいる。問題の発言は先日の国際親善試合、イングランド戦の直後だった。中村は「左サイドを三笘薫とやれるのは大きな喜び」「自チームじゃありえないくらいのレベル」と口にした。三笘が決勝弾を叩き込み日本が格上を撃破した夜、決勝点を演出した中村の言葉には実感が滲んでいた。現地メディア『Stade de Reims News』はこれを「ランスを意識した発言」と暗に批判したが、そもそもこの批判自体がお門違いだ。
翌週、中村はフランス2部の凡戦でかき消えた。イングランド戦で世界に輝きを見せた男が、週をまたげば2部リーグの無名の一齣に埋もれる。この落差を「発言問題」にすり替え、クラブへの忠誠を求めるのは現実逃避に等しい。
むしろ責任を問われるべきはランス側だ。
海外メディア『samurai_footb4ll』は「代表での活躍はクラブレベルでは必ずしも反映されていない」「キャリア停滞を避けるため、より高いレベルのクラブへの移籍を検討すべきだ」と報じている。2025年夏にFW伊東純也のヘンク移籍を容認しながら、昨夏は中村の退団を認めなかったランス。その判断の背後には、スポンサーであるヤスダグループの意向が働いたとみられている——そのヤスダグループは現在、中村が所属するランスへの24億円超の未払い問題でも渦中にある。
選手の市場価値は代表での輝きに連動するが、2部での停滞がその価値を着実に蝕む。昨夏に移籍を認めなかったクラブの判断が、結果として選手の価値毀損を招いたとすれば、「格差発言」の責任の所在は明白だ。いずれにせよ、リーグアン自動昇格が消滅した今、中村にとってランスに残留する意義はほとんどない。
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