
ヴィッセル神戸、町田ゼルビア、横浜FC在籍歴のあるDF小林友希は現在、ヤギエロニア・ビャウィストクでプレー。今季ここまでポーランド1部リーグ戦で11試合の出場にとどまっているが、現地では同選手の可能性に注目が集まっている。
ポーランド紙『przegladsportowy』が4月末に報じた内容は、なかなか示唆に富む内容だ。同メディアは「彼は何としてでもポーランド語を習得したいと語っていた。しかし、この日本人選手にとって、それ以上に難しかったのはポーランド1部リーグでのプレーに適応することだった」と伝えた。言語の壁より、ピッチ上の適応――その一文が、小林の置かれた現状を端的に物語っている。
スコットランド、ポルトガルと渡り歩いた3年間は、決して順風満帆ではなかった。2021年シーズン終了後に神戸からセルティックへ完全移籍。だが2023年夏、日産スタジアムで開催された横浜FM戦で負傷し、復帰後もトップチームでの出番は皆無。一時はリザーブチームへ降格という屈辱も経験した。
2024年には神戸復帰、鹿島アントラーーズ、横浜F・マリノスへの移籍が取り沙汰されたが、最終的に選んだのはポルティモネンセ。むしろそこでも出場機会には恵まれず、2025年夏にポーランドの地を踏むことになった。
それでも現地の見立ては悲観一色ではない。同メディアは語学面の進歩に触れつつ、「ポルティモネンセ・セルティック時代とは違い、このクラブではコミュニケーションが取れている」「終盤に重要な選手となる可能性がある」と踏み込んだ。出場11試合という数字だけを見れば地味だが、シーズン後半への布石として評価は依然として流動的だ。
Jリーグ復帰については、現時点で具体的な報道は一切ない。数年にわたって欧州を転々としながら、それでも帰還の機を見せなかった男が、ポーランドで再起を図っている。現地の「終盤に重要な選手」という評価が、同選手がこれまで経験した苦労が無駄ではなかったことを物語っている。
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