
FIFAワールドカップ北中米大会日本代表候補である選手の中には、DF冨安健洋、DF板倉滉(いずれもアヤックス)をはじめ、今夏移籍が既定路線である選手もいる。複数名の去就に注目が集まるなか、GK鈴木彩艶(パルマ)、MF佐野海舟(マインツ)、MF佐野航大(NECナイメヘン)が、一斉に欧州トップレベルの舞台へステップアップするシナリオが現実味を帯びてきた。
海外メディア『ジャパンフットボールニュース』はこの状況を端的に言い表している。「この夏、日本人選手の佐野海舟、佐野航大、そして鈴木彩艶が記録的な移籍へ向かう。佐野兄弟はドイツとオランダでMVP級のパフォーマンスを見せており、鈴木は復帰後に完璧なプレーを続けている。非常に楽しみな夏になりそうだ」
なかでも衝撃的なのが、佐野海舟の「値付け」だ。
ドイツ誌『ビルト』によれば、マインツは佐野の売却額を6000万ユーロ(約112億円)に設定した。2024年夏に鹿島アントラーズからわずか250万ユーロ(約4億5000万円)で獲得した選手が、たった1年足らずでその24倍の評価を受けている。米スポーツ専門局「ESPN」が名前を挙げたのはブレントフォード、ボーンマス、アイントラハト・フランクフルト、ボルシア・ドルトムント、バイエル・レバークーゼン。さらにノッティンガム・フォレスト、バイエルン・ミュンヘンまで触手を伸ばしているとされる。これだけの争奪戦が起きながら、どのクラブが「勝者」となるのか——現時点では混沌としたままだ。
実弟の佐野航大も確実に動いている。オランダの「サッカーニュース」は「NECで最も注目を集めているのは佐野航大だ」と断言。冬の移籍市場ではアヤックスとの口頭合意報道まで出たが、NECのテクニカルディレクター、カルロス・アルバースが移籍金2000〜2500万ユーロ(約37〜47億円)の水準に難色を示し、交渉は決裂した経緯がある。今夏も「オランダ国内移籍は非現実的」とされており、行き先はアヤックス以外の欧州クラブとみられる。
そして鈴木彩艶。国際親善試合イングランド戦後に英メディア『スカイ』のカメラの前で「プレミアリーグでプレーすることは夢のひとつ。この国でプレーしたい」と明言した。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が3月初旬に「プレミアリーグの複数クラブがすでに動いている」と報じており、DF冨安健洋の古巣アーセナルの名前も浮上している。
イングランド、ブラジル、ドイツなど強豪国を次々と下し、より一層欧州での評価が高まっている日本代表イレブン。果たして佐野兄弟や鈴木などに高額オファーが届くことはあるのだろうか。
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