
5月15日、FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会に臨む日本代表26名が発表された。FW上田綺世(フェイエノールト)やMF堂安律(アイントラハト・フランクフルト)といったおなじみのメンバーが順当に名を連ねるなか、これまで主力を担ってきたMF三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)やMF南野拓実(ASモナコ)はメンバー外となった。
注目のJリーグ所属、いわゆる“国内組”からの選出は3選手にとどまった。まずは今季百年構想リーグでもEASTの首位を走る鹿島アントラーズからGK早川友基が選ばれた。昨季のJリーグ最優秀選手でもあり、その実力を踏まえれば順当な選出と言えるだろう。
続いて、サンフレッチェ広島のGK大迫敬介も選出された。日本代表を率いる森保一監督とは東京五輪で共に戦っており、近年の広島が安定して上位争いを続けていることも含め、納得感のある選出となった。
そして、小さなサプライズともいえるのがDF長友佑都(FC東京)の選出だ。日本代表としてピッチに立ったのは2025年9月までさかのぼるが、代表活動においてチームの精神的支柱として確固たる地位を築いてきた。自身5度目となるW杯本大会では、これまでの豊富な経験を活かし、ピッチ内外でチームを支える役割が期待される。
国内組からの選出が少数にとどまった今回のメンバー発表は「代表入りには海外での実績が不可欠」という現状を、改めて印象づけるものとなった。今後はJリーグで活躍する選手たちの間でも、これまで以上に海外挑戦を志向する流れが加速していくかもしれない。
このような状況において海外移籍に近い存在と言えるのが、すでに海外クラブでのプレー経験を持つ選手たちだ。ここでは、今季Jリーグで活躍を見せる“海外経験者”の中から、再び海外挑戦が期待される3選手を紹介していく。

小森飛絢(浦和レッズ)
近年、日本人選手が海外挑戦を果たす際の“入り口”としての印象が強いベルギーのシント=トロイデンVV。今回発表された日本代表メンバーにも、FW後藤啓介やDF谷口彰悟ら同クラブ所属選手が名を連ねており、日本代表と切っても切れない関係にあると言えるだろう。
これまでにもDF冨安健洋(アヤックス・アムステルダム)やMF遠藤航(リバプール)など、多くの日本人選手がシント=トロイデンを経由して欧州各国のクラブへステップアップを果たしてきた。一方で、思うような結果を残せず、一度日本へ戻る決断を下した選手もいる。今季、浦和レッズで活躍を見せるFW小森飛絢だ。
小森は2023年に新潟医療福祉大学から当時J2のジェフユナイテッド千葉へ加入。初年度から33試合13ゴールと高い得点力で存在感を放つと、翌年は38試合23ゴールをマークしてJ2得点王に輝いた。そこからJ1クラブを経由せずにベルギーへ渡ったことで話題になったが、残念ながら4試合の出場にとどまり、持ち味である得点力を発揮し切れないまま、昨夏に浦和へ完全移籍することとなった。
不完全燃焼の形で帰国したものの、国内初挑戦となるJ1の舞台でもその得点感覚は健在だ。昨季は11試合で4ゴールを記録。今季は怪我の影響もあって出遅れたが、ここまで6試合で3ゴールをマークしている。そのうち2ゴールは途中出場から生まれたものであり、限られた時間でも自身の強みを存分に発揮できる頼もしさも印象的だ。
現在25歳と伸び盛りな小森。J1でもJ2時代と変わらぬ得点力を示していることから、海外再挑戦の可能性も十分視野に入ってくることだろう。
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