Jリーグ 浦和レッズ

浦和レッズ6連敗の深層…「居心地の悪さ」指摘される!宮本優太の”慎重発言”も

浦和レッズのホームである埼玉スタジアム 写真:アフロスポーツ

 浦和レッズは18日に行われたJ1百年構想リーグで鹿島アントラーズに0-1と敗北。6連敗を喫し、一部でマチェイ・スコルジャ監督解任論も沸き起こっている。クラブが今季の巻き返しに向けて補強を重ねた現実を踏まえれば、この体たらくは到底看過できない数字だ。

 だが、問題の本質は勝敗の先にある。昨季終盤、埼玉スタジアムのゴール裏に掲げられた1枚の横断幕が、今なお業界内で語り草になっている。「浦和の男ならプレイで声援を勝ち取れ」。チャントは歌わず、ただその言葉だけを突き立てたサポーターのスタンスは、選手たちへの叱咤なのか、それとも冷淡な審判なのか。受け取り方は分かれようが、あのゴール裏の「沈黙」が現場に与えた心理的ダメージは、外から想像するより遥かに深い。

 かつて浦和OBの鈴木啓太氏と柏木陽介氏が、クラブ公式チャンネルの対談企画でこの問題に正面から踏み込んだ。柏木氏は「今、レッズへ移籍したいという選手がめちゃくちゃ減っているらしい」と明かし、鈴木氏はその背景に「サポーターが『俺らはここにいる、お前らは早く上がってこい』という感覚」があると指摘。選手が「居心地の悪さ」を感じているという言葉は、かつてこの赤いユニフォームを身に纏った人間が発したものだけに重い。

 今季から復帰したDF宮本優太も、京都サンガへの期限付き移籍を経てクラブへ戻ると、慎重な言葉を選びながらもこう語った。「変わろうとしているフェーズに入っているので、この半年間でそう簡単にうまくいく話でもない。モヤモヤだったり、苦しい時期になるかもしれないですけど、背中をいろいろな形でサポートしていただけたら」

 移籍市場での求心力低下、6連敗という数字、そして「声援を勝ち取れ」というサポーターの要求——。このクラブに渦巻く構造的な問題を、スコルジャ監督一人に押し付けて幕引きを図るのであれば、根本は何も変わらない。選手が「浦和でプレーしたい」と思えるかどうかは、ピッチ上の戦術以上に、スタンドの空気が決定づける側面がある。

 浦和はサポーターの熱量そのものが「最大の後押し」だ。今、ゴール裏から何が発せられているか。選手もフロントも、本当の意味でそれと向き合えているか。横断幕の文字は、気づかぬうちにクラブ全体に向けられた刃になっている。