Jリーグ 町田ゼルビア

町田ゼルビアACLE準決勝進出の裏で…現地サポが暴力行為!「中東集中開催は不適切」とAFC批判も

AFCチャンピオンズリーグエリート 写真:アフロスポーツ

 町田ゼルビアは17日に行われたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)準々決勝で、アル・イテハドと対戦。FWテテ・イェンギのゴールもあり、1-0で勝利し、ベスト4入りを決めたが、その歓喜の裏側で看過できない「事件」が起こっていた。

 試合後、審判団がピッチからメインスタンド裏へ引き揚げようとした瞬間、スタンドから何者かが投げ込んだ飛来物が、審判団付近にいた関係者に直撃した。現地の観客が撮影したとみられる動画には、その一部始終がはっきりと映されている。飲み物が入ったプラスチック製のカップとみられる物体が複数。偶然などではない。狙い澄ました悪意ある行為だ。

 スタジアム全体からは激しいブーイングも発生しており、そのほとんどが審判団へ向けられたもの。イラン戦争、中東情勢の悪化により、スタジアムはアル・イテハドサポーターをはじめ、現地の観客でほぼ埋め尽くされている状況だった。

 この暴力行為を受けて、海外メディア『Jリーグインサイダー』は「中東のサポーターは試合後、審判団に向けて物を投げつけた」とリポート。ACLE準々決勝以降のファイナルステージは、2028/29シーズンまで暫定的にサウジアラビアでの集中開催となっているが、このAFCの決定に対して「来季の決勝トーナメント(準々決勝以降)も中東で開催されるのは不適切だ」と異を唱えている。

 中東のサポーター文化における「審判への敵意」は今に始まった話ではない。とはいえ、アジアサッカー連盟(AFC)の主催大会であるACLEの舞台で、公式関係者に物が直撃するという事態は、もはやスポーツの範疇を超えた「暴力行為」と断じるべきではないか。敗戦の悔しさを、ルールを守って戦った審判員や関係者にぶつける行為に、いかなる正当性もない。

 町田が見せた90分間の組織的な戦いぶりとは対照的に、現地の観客が晒したのはあまりにも醜悪な光景だった。

 AFCがこの一件を受けて調査に乗り出すのか、現時点では明らかになっていない。だが、映像証拠が流出・拡散している以上、「なかったこと」にはできない。”中東贔屓”として日本のサッカーファン等から揶揄されているAFCが適切な対応を怠れば、同組織に対する批判はより一層強まる。