
ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)には、FIFAワールドカップ北中米大会日本代表候補のDF谷口彰悟をはじめ、多くの日本人選手が在籍しているが、元アルビレックス新潟所属MF伊藤涼太郎と、元ジュビロ磐田所属FW後藤啓介の今夏退団が決定的。このうち、後藤は期限付き移籍元のアンデルレヒトへ復帰しない意向を示しているが、伊藤に関しては事情がまるで異なる。アンデルレヒトOBがベルギーメディアで「STVVで同クラブに通用する唯一の選手」と明言したのだ。
アンデルレヒトOBであるオリヴィエ・デシャフト氏は、ポッドキャスト番組『Ongefilterd』に出演し、STVVの選手評価を語った。後藤については「アンデルレヒトに入れたら、もっと難しくなる」と“厄介者扱い”。だが、続く伊藤への言葉はまったく異質だった。
「STVVでアンデルレヒトでも通用する可能性がある唯一の選手?それは伊藤涼太郎だ」。そしてこう続けた。「選手として彼に少し惚れている。アンデルレヒトが資金を投じるべき選手だ」。
OBが公の場で特定選手への「投資」を訴える。これは単なる称賛ではなく、クラブへの明確なプッシュだ。
アンデルレヒトはベルギー1部リーグのプレーオフで4位と、3位のSTVVから勝ち点8差。昨年もベルトラッチーニをSTVVから引き抜いた前歴があるだけに、今夏も同じルートで動く可能性は十分にある。
一方、「唯一」と名指しされた評価は、後藤にとって残酷な副産物でもある。同じクラブ、同じリーグで戦いながら、これほどまでに明確に差をつけられた。もちろん、4月下旬に行われたアンデルレヒト戦での騒動も影響しているものとみられる。
ただ、伊藤にはハンブルガーSVやボルシア・メンヒェングラートバッハからの関心が報じられている。移籍金ゼロで獲得可能な選手であるだけに、アンデルレヒトがブンデスリーガ所属クラブとの争奪戦を制することができるかは不透明だ。
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