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横浜FM育ちGKが選んだ海外挑戦「このまま辞めたら絶対後悔する」

小澤俊介 写真:Euro Plus International

 横浜F・マリノスアカデミー出身のGK小澤俊介が、現在モンテネグロ2部のFKコムでプレーしている。国士舘大学を卒業後に海外へ渡り、クロアチアでの準備期間を経て、今2025/26シーズンから欧州でプロキャリアをスタートさせた。

 小澤がサッカーを始めたのは4歳の頃。兄の影響でボールを蹴り始め、小学生になると横浜F・マリノスのスクールへ通うようになった。小学3年時のプライマリーセレクションには不合格だったが、翌年に再挑戦して合格。ここから本格的なアカデミー生活が始まった。

 興味深いのは、当初GK志望ではなかったことだ。セレクション時に希望ポジション欄へすべて丸を付けたことがきっかけでGKとして評価され、そのままゴールキーパーの道へ進んだという。

 プライマリー時代にはフィールドプレーヤーとしてもプレーしており、左サイドバックの経験も積んだ。その経験は現在の足元の技術やビルドアップへの自信につながっている。

 ジュニアユース時代には、マリノスらしいGK哲学を学んだ。特に印象に残っているのが、「GKは一人でゴールを守るのではなく、DFと協力して守る」という考え方だった。

 味方を動かしながら守備をコントロールし、自分が守るべきスペースを明確にする。中学年代からそうした判断を求められた経験が、現在のプレースタイルの土台になっているという。

 ユース時代にはトップチームのキャンプにも参加。プロのスピードや強度を体感する一方で、公式戦では控えに回る時期も長かった。それでも出場機会に備えて準備を続ける重要性を学んだと振り返る。

 高校卒業後は国士舘大学へ進学。関東大学リーグの高いレベルで経験を積んだが、転機となったのは大学4年時の教育実習だった。

 一度サッカーから距離を置いて将来を考えた際、「このまま辞めたら絶対に後悔する」と感じたという。そこで国内プロという道だけにこだわらず、海外挑戦を決断した。

 モンテネグロを選んだ背景には、国士舘大学の先輩である坂巻日向の存在があった。現地の環境や欧州サッカーについて話を聞く中で、GKとして成長できる可能性を感じたという。

 現在所属するFKコムでは、ビザの問題によってシーズン序盤に出場できない時期もあった。しかし、チャンスを掴んだ後は状況が一変する。

 初出場からチームは3連勝。現地でも評価を高め、「オザ」の愛称で呼ばれるなど、チームの一員として認められる存在になった。

 モンテネグロサッカーについては、「フィジカルや空中戦はヨーロッパ基準」と語る。2メートル級のDFも珍しくなく、日本とは異なる強度の中でプレーしている。

 ピッチ環境も日本とは大きく異なる。ゴール前が荒れていることも多く、シュートの変化やイレギュラーバウンドへの対応など、GKには高い集中力が求められるという。

 それでも小澤は、その経験を前向きに受け止めている。「ここより悪い環境はないと思える経験が、必ず将来に生きる」

 横浜F・マリノスアカデミーで培った技術と、国士舘大学で磨いた経験を武器に、小澤俊介はモンテネグロの地で挑戦を続けている。

 小澤章人のフルインタビューはユーロプラス公式noteで公開されている。