
アビスパ福岡対サンフレッチェ広島が29日、ベスト電器スタジアムで開催。PK戦におけるDF辻岡佑真(福岡)やFW前田直輝(広島)による相手サポーターへの”煽り行為”に注目が集まっているが、一部福岡サポーターによる行為も話題に。緩衝帯に被る形で「⇒」マーク入りの横断幕が設置されたことが確認されており、クラブ公式の観戦マナー規定に定められた禁止行為への抵触も考えられる。
試合の”温度”が異常に上昇していたのは紛れもない事実だ。アウェイゴール裏の目前で実施されたPK戦。広島サポーターからの激しいブーイングを浴びた辻岡がキックを沈めると、直後に両手を耳に当てるジェスチャーを披露。スタジアムの空気は瞬時に沸点へと達した。
続いて前田がPKを決めた後、今度はアウェイゴール裏に背を向けた状態で同じジェスチャー。同一試合で2人のフィールドプレーヤーが立て続けに相手サポーターを煽るという、極めて異例のシーンである。試合終了後にはDF佐々木翔(広島)が辻岡に詰め寄る場面まで発生し、ピッチ上の緊張は笛が鳴っても収まらなかった。
だが問題はピッチ内だけではない。
PK戦の最中、一部の福岡サポーターが緩衝帯の一部エリアに被る形で横断幕を設置。アビスパ福岡の公式サイトが定める観戦マナーには「指定場所以外への横断幕の取り付け」が明確に禁止行為として列挙されており、今回の設置がこれに抵触するとみられる。横断幕には「⇒」の矢印マークが記されており、方向を示す意図があったとすれば、緩衝帯への侵食は偶発的とは言い切れない。
一方、この横断幕設置に反応したとみられる一部の広島サポーターが、緩衝帯とアウェイエリアの間に設けられた柵を倒してエキサイトする場面も発生。その映像がSNSで急拡散されている。スタジアムの熱狂が「設備破壊」という一線を越えたとすれば、これはもはや勝敗の話ではない。
選手の煽り、横断幕の規定違反疑惑、そして柵の破壊。三重の火種が同時に噴出した一戦として、Jリーグおよび両クラブの対応が問われる。各事案における人物の特定や処分にむけて動いているものとみられるだけに、近日中に何らかの公式発表があるはずだ。
コメントランキング