
セレッソ大阪所属MF石渡ネルソンは、J1百年構想リーグ8試合でスタメン出場するなどブレイク。C大阪の将来を担うことが期待される有望株だが、ここに来て海外移籍の可能性が取りざたされている。
欧州を中心に活動するスカウティングアカウント『emir』は4月末、石渡について「次にヨーロッパへ渡る選手の一人となる可能性がある」「C大阪との契約は今夏に満了を迎える」とリポート。「彼はしばしば『日本版ポール・ポグバ』や『ヤヤ・トゥーレ』と称される」と紹介した上で、「こうした比較は誤解を招くこともあるが、石渡ネルソンは間違いなく注目すべき選手だ」と断言した。
ナイジェリア人の父と日本人の母を持つハーフとして生まれ、セレッソ大阪U-18在籍中の2022年にトップデビュー。2023年には高校3年でプロ昇格し、2024年は愛媛FC、2025年はいわきFCへの育成型期限付き移籍で実戦経験を積み上げた。U-18日本代表のスペイン遠征では背番号10を背負った。そして2026年、満を持してC大阪に復帰した。
『emir』が特に強調したのは守備能力だ。「アグレッシブさと強度が際立っており、常にデュエルに関与し積極的にボール奪取を狙う。優れた予測力も備え、そのボール奪取はそのままカウンターの起点となることが多い」と報じた。球際を恐れないMFという評価は、フィジカル重視の欧州市場では間違いなく「売り文句」になる。
一方で、ボール保持時については「プレッシャーをかわし、効果的に体を反転させながら前進する能力を見せる」としつつも、「守備と攻撃をつなぐ存在として成長する『可能性』がある」と、現時点での完成度には慎重な言葉を選んでいる。
守備面では「即戦力級」の評価を受けながら、攻撃面ではいまだ「伸びしろの段階」。欧州クラブが最終的に財布を開くかどうかは、この「可能性」をどこまで現実と見なすかにかかっている。
同アカウントは「日本サッカーの評価が高まり続ける中、次にヨーロッパへ渡る選手の一人となる可能性がある」とも記した。久保建英、三笘薫、堂安律ら森保ジャパンの主力選手が切り開いたルートを、20歳のMFが続けるか。
ただし、冷静に見る必要もある。J1百年構想リーグ終了後に移籍金ゼロで海外挑戦となれば、クラブにとっては「育て損」でしかない。C大阪が契約延長交渉に動いているかどうか、現時点で情報は一切ない。以前からJリーグクラブによる日本人選手の“安売り”が問題視されているだけに、ファン・サポーターの間で議論が白熱するだろう。
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