
アビスパ福岡出身で、現在アヤックス退団の可能性が取りざたされている日本代表DF冨安健洋が、アーセナルでの思い出を回顧。オランダメディア『アヤックスライフ』が公開したインタビューの中で、4年間平均わずか約20試合という「怪我地獄」の真相と、胸の内に燻り続けた「苛立ち」を、包み隠さず語った。
ボローニャからアーセナルへの完全移籍は2021年夏、移籍金はおよそ18億円。世界屈指のクラブへの挑戦は、最初こそ文字通りの「夢」だったが、度重なる負傷離脱により本来のパフォーマンスを発揮する機会は限られた。
「これほど大きな打撃をアーセナルで受けるとは、まったく想像していなかった。自分は体のケアにはかなり気を遣っている方だからだ。むしろ誰よりも気をつけているくらいだ。ロンドンでの最初の6か月は素晴らしく、まさに夢のような日々だった。4年間で平均して約20試合しか出場できなかった。本来なら1シーズンで60試合近くに達していてもおかしくない」
「振り返ってみると、自分が望んでいた記憶ではなかったが、これが現実だ。自分の行動に問題があったなら納得できる。しかし、チームメイトで試合後に遊びに出てもケガをしない選手もいる。自分は無茶なことは一切していなかったのに、こうなってしまった。苛立ったし、そう感じるのも無理はない」
「苛立った」——この4文字の重みを、軽く流してはならない。
冨安がここまで率直に感情を吐露するのは、極めて異例だ。4年間で本来200試合以上プレーできる計算が、実際には80試合前後に留まった。欧州の覇権争いに加わるクラブに在籍しながら、活動の大半は「リハビリ」だったという現実。しかも節制を貫き、遊び一つしなかった人間が最も多くの代償を払わされた。「試合後に遊びに出てもケガをしない選手」との対比は、あまりに残酷だ。理不尽以外の何物でもない。
アヤックスでコンディション不良に悩まされながらも、ようやくピッチに立った冨安。日本代表での必要不可欠な戦力として評価されているが、2026年夏に移籍する可能性も取りざたされている。移籍先を選ぶとなった場合、新天地におけるコンディション面への影響が心配される。
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