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日本代表MF藤田譲瑠チマに「自由ない」ザンクトパウリ退団報道!市場価値19億円も…

藤田譲瑠チマ 写真:Getty Images

 ザンクトパウリはブンデスリーガ残留争いを強いられているが、FIFAワールドカップ北中米大会の日本代表候補MF藤田譲瑠チマに移籍の可能性が浮上。現地メディア『MOPO』が27日に「今季最も注目される難題」として詳細なパフォーマンス分析とともに報じており、その深刻度はドイツ国内でも波紋を広げている。

 報道では、藤田について「能力とポテンシャルという点においてスカッド内でも間違いなくトップクラスの選手」と評価しながらも、「ここ数試合で明らかにパフォーマンスが低下している」と報じた。象徴的だったのはハイデンハイム戦。藤田はハーフタイムで交代を命じられた。今季最も早い途中交代である。前半45分間、左サイドでの存在感はほぼ皆無。デュエルは空転し、プレスも機能せず、ボールロストとパスミスを繰り返した。現地メディアは「エネルギー、アグレッシブさ、徹底性が不足していた」と切り捨てている。

 数字がすべてを語る。フライブルク戦90分、ウニオン・ベルリン戦73分、バイエルン戦66分、そして直近のハイデンハイム戦は45分。一試合ごとに削られていくプレータイムは、アレクサンダー・ブレッシン監督からの信頼が確実に失われていることを象徴している。

 だが、事態の核心はここからだ。現地メディアは次節マインツ戦でのベンチスタートの可能性を示唆した。ベルギー1部シント=トロイデンVVから移籍金350万ユーロ(約6億円)で加入し、現在の市場価値が1000万ユーロ(約19億円)にまで膨らんだ24歳の「キング補強」が、残留争いの天王山でスタメンを外れる——その現実が目前に迫りつつある。

 一方で『MOPO』は「才能豊かな藤田を先発から外す余裕が監督にあるのか」と疑問を呈しており、決断の矛盾は隠しようがない。外せない事情がありながら、起用し続けても結果が出ない——「詰み」に近い構図だ。

 むしろ問題の本質は、不振が長引いた場合の夏の移籍市場における放出リスクにある。ブレッシンが「自ら不調を脱することに期待していた」と報じられているにもかかわらず、現実は逆方向に動いている。それだけに記事では「藤田はザンクトパウリで自由がない」「移籍の可能性がある」と綴られている。

 19億円の市場価値があるとみられるとはいえ、ブンデスリーガで失速したレッテルを貼られた選手が、次のステージで本当に評価されるか。ザンクトパウリの成績とともに、藤田の去就に注目が集まる。