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磐田時代にも仙台サポ挑発…後藤啓介、アンデルレヒト戦過剰行為の“黒幕”判明!「脚本だ」

後藤啓介 写真:アフロスポーツ

 ジュビロ磐田出身であるFIFAワールドカップ北中米大会日本代表候補FW後藤啓介は現在、アンデルレヒトからシント=トロイデンVV(STVV)へ期限付き移籍中。23日に行われたアンデルレヒトとの直接対決でゴールを決めた一方、試合後の振る舞いで物議を醸している。その”パフォーマンス”の裏に、代理人による計算された意図があったとの報道が飛び交っている。

 後藤は両腕を大きく広げてピッチを走り回った。アンデルレヒトのトップチームで出場機会に恵まれていなかっただけに、自分を貸し出している親クラブに対して、まるで「お前たちへの回答だ」と言わんばかりの堂々たる振る舞い。ベルギー『HLN』によれば、これに激怒したのがGKコリン・コーセマンスとDFルドビク・アウグスティンソンだ。アウグスティンソンは後藤に詰め寄り、押し合いに発展しかける場面まで生じた。さらにアンデルレヒトのスタッフまで加わり、日本人選手に複数人が詰め寄る異様な光景がピッチ上に広がった。

 だが問題は、それが「衝動」ではなかった可能性だ。

 ベルギーメディア『Le Soir』は衝撃的な内幕を報じた。後藤のエージェントであるCCC(Centre Circle Consulting)が今夏の移籍交渉において強硬路線を取っており、あの過剰な振る舞いは代理人側が描いた「脚本」だというのだ。移籍を巡る交渉を有利に運ぶための、計画的なメッセージ発信。「感情」に見えたものが、実は「戦略」だったとすれば、アンデルレヒト側の怒りも当然の反応と言えよう。

 CCCは後藤の他に、アイントラハト・フランクフルト所属DF小杉啓太、ポルトガル1部アロウカ所属MF福井太智、バンクーバー・ホワイトキャップス所属GK高丘陽平ら複数の日本人選手を顧客に持つ。同事務所が複数の選手の移籍を手掛けているだけに、ひとりの選手の言動がエージェントグループ全体の交渉姿勢として読まれるリスクは排除できない。

 その後藤は以前、磐田在籍時にも自身の振る舞いで話題を呼んでいた。ベガルタ仙台戦でゴールを決めた後、仙台サポーターを挑発するパフォーマンスを見せた。試合後、本人は「ゴールパフォーマンスについては色々思うところはあると思いますけど、自分は悪いことだとは思っていません」などとコメントしていた。

 今回の「演出」が仮に事実であれば、親クラブの選手やスタッフを公衆の面前で挑発したことになる。スポーツマンシップ上の問題にとどまらず、今後の移籍交渉そのものに亀裂を生むリスクすら孕んでいる。選手本人も試合後のインタビューでアンデルレヒト退団を示唆しているが、代理人が次に打つ手次第では、今夏の移籍市場で”厄介な案件”として名が挙がることになりかねない。