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塩貝健人は「自信がない」ボルフスブルク監督指摘の裏側…W杯日本代表に影響も

塩貝健人 写真:アフロスポーツ

 横浜F・マリノスの元特別指定選手であるボルフスブルク所属FW塩貝健人は、25日に行われたブンデスリーガのボルシアMG戦で出番なし。スコアレスドローに終わったこの試合、ベンチにはいたものの90分間ピッチを踏むことはなかった。移籍金950万ユーロ(約17億円)という重みが、じわじわと圧へと変わりつつある。

 問題は1試合の欠場ではない。直近4試合のブンデスリーガでの累計出場時間は、わずか11分。ここまで数字が露骨に物語っているなら、「起用法に問題あり」と指摘されても反論は難しい。ディーター・ヘッキング監督は試合後、21歳の塩貝を一定程度擁護した。「塩貝には概ね満足している。彼は手を抜くことなく、常に100%の力を出し切っている。彼のメンタリティは素晴らしい」と語った。称賛の言葉そのものは本物だろう。だが、称賛と起用は別物だ。

 監督自身も課題を認めている。攻撃陣のポジション争いの激しさに加え、「彼の英語はまあまあだ」とも言及。言語の壁がコミュニケーションを阻み、戦術的な意思疎通に支障をきたしているとみられる。さらに、短い出場機会での塩貝は「自分のプレーに対して自信がない。私からはそのように見える」とも述べた。

 一方で、ヘッキング監督は希望の光も示している。「次の3試合で彼にチャンスが巡ってくるだろうと想像できる」と明言した。今後数週間が、塩貝にとって文字どおりの正念場となる。

 むしろ問題は、クラブの外側にある。森保一監督は日本代表のメンバー選考において、所属クラブでの実際の出場時間を重視する傾向が鮮明だ。「練習での好調」はアピールにはなっても、代表選考の根拠にはなりにくい。このペースで出場機会が確保できなければ、塩貝のFIFAワールドカップ北中米大会参戦が現実的な脅威にさらされるという懸念は、決して拭えない。