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中村敬斗の”日本代表・ランス格差発言”…仏メディア批判は的外れ!「移籍検討すべき」

中村敬斗 写真:アフロスポーツ

 スタッド・ランス所属の日本代表FW中村敬斗は先日、国際親善試合イングランド戦後に「左サイドを三笘薫とやれるのは大きな喜び」「自チームじゃありえないくらいのレベルなんで、本当にやっていてめちゃくちゃ楽しい」などと、森保ジャパンとランスのプレーレベルを比較したことで話題に。現地メディアから批判を浴びる一方、移籍論も沸き起こるなど、同選手の周囲が騒がしくなっている。

 イングランド戦では、カウンターから三笘薫(ブライトン)が決勝ゴールを叩き込み、日本が格上イングランドを撃破。中村が決勝ゴールを演出しただけに、「最高の左サイド」と称された2人のコンビネーションは、日本のサッカーファンの目に焼き付いた。

 だが翌週、中村はフランス2部リーグ戦で低調なパフォーマンスに終始。現地メディア『Stade de Reims News』はイングランド戦後の発言を問題視し、「日本代表の試合(イングランド戦)では輝いていたが、その後の発言はランスを意識したものだ」などと暗に批判していた。

 だが、その批判こそお門違いだと言わざるを得ない。

 海外メディア『samurai_footb4ll』は、中村が直面する危機をこう報じている。「中村敬斗は近年台頭してきた日本人選手の一人であり、代表でのプレーではその実力を示してきた。代表にはほぼ常に招集されており、得点数でもチーム内で上位に入る存在となっている。しかし、その活躍はクラブレベルでは必ずしも反映されていない。オーストリアのLASKで好パフォーマンスを見せた後、スタッド・ランスへ移籍した。当初は成長にとって魅力的なプロジェクトに見えたが、チームは結果的に2部へ降格してしまった。今季中の昇格も現実的とは言い難い状況にある。キャリア停滞を避けるため、中村はより高いレベルのクラブへの移籍を検討すべきなのだろうか」

 光と影、というには残酷すぎる格差だ。イングランド戦で決勝点を演出した男が、週を跨げばフランス2部リーグの平凡な試合で消える。この落差を「発言問題」にすり替えてクラブへの忠誠心を求めるのは、現実逃避に等しい。

 むしろ問われるべきは、ランス側の責任だ。伊東純也とともに招いた日本代表クラスのアタッカーを抱えながら2部へ降格。伊東の移籍を容認した一方、中村の退団は認めなかった。選手の市場価値には代表での活躍ぶりも反映されるが、2部での停滞は確実にその価値を下げる。

 2025年夏の残留には、スポンサーであるヤスダグループの意向も働いたとみられる中村。『Stade de Reims News』から批判を浴びているが、そもそもこのような発言を招いた背景は、ランスが昨夏に移籍を認めなかったことにあるのではないのだろうか。