Jリーグ ガンバ大阪

神戸関心報道も…元G大阪・韓国代表ファン・ウィジョが母国復帰交渉

ファン・ウィジョ 写真:Getty Images

 かつて明治安田生命J1リーグ・ガンバ大阪でプレーしていたカタールW杯韓国代表FWファン・ウィジョ(30)は、ギリシャ1部オリンピアコスで出場機会が激減。ヴィッセル神戸やMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)所属クラブからの関心やオファーが報じられる中、韓国1部・FCソウル移籍に迫っているようだ。

 同選手は昨年8月、ジロンダン・ボルドー所属選手としてフランス2部リーグ2試合でプレーした後にプレミアリーグのノッティンガム・フォレストへ完全移籍。ノッティンガム・フォレストではプレーせず、オリンピアコスへ1年レンタルにより加入したものの、今季序盤から不振に喘ぎ昨年10月下旬以降は全試合でベンチ外となっている。

 そんなファン・ウィジョは、すでにオリンピアコスやノッティンガム・フォレストで2022/23シーズン後半戦の構想から外れている模様。選手サイドも出場機会を得られるクラブへの移籍を望んでいるが、UEFA(欧州サッカー連盟)加盟国内で1シーズンに最大2クラブでしか公式戦に出場できないことが問題点となっており、米国や日本、韓国といった春秋制を採用しているリーグへの移籍が濃厚と伝えられていた。

 また移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は先月、MLSのミネソタ・ユナイテッドやシカゴ・ファイアーFCのオファー提示、それにFCソウルやヴィッセル神戸など複数クラブからの関心を伝えていた。

 するとFCソウル関係者は今月、韓国メディア『ニュース1』の取材にて「ファン・ウイジョと交渉しているのは事実だ。まだ何も決定事項はないが、MLSクラブも彼と接触していることは把握している。契約期間が短くても長くても、彼が必ずFCソウルに有益な存在だと我々は判断している」と語っている。

 また『ベストイレブン』は、「FCソウルは6か月のレンタル移籍により、ファン・ウィジョ獲得に近づている」とリポート。一方でヴィッセル神戸による同選手への関心については報じていない。

 かつてガンバ大阪の絶対的ストライカーとして活躍していたファン・ウィジョ。欧州圏内での移籍が不可能と複雑な状況ではあったが、母国で再起を図るとみられる。