
こんにちは。ダビデです。今日も私の知っている中田英寿を語りたいと思います。このシリーズを始めて読む方にはまず第1弾と第2弾を読むことお勧めします。
セリエA2000/2001年シーズン第29節。シーズン終了まで残り6戦。セリエA優勝争いに関わっているローマとユヴェントスの直接対戦が行われます。カペッロ監督のローマはランキング1位、ユヴェントスは6点差でランキング2位であった。この時も中田英寿はベンチスタートだったが、この試合のおかげで日本代表のMFはローマの歴史に残ることになる。
ユベントスは試合に入ってからすぐハングリー精神を見せた。ジネディーヌ・ジダンは中央からサイドに開き、ボックス内に適切なクロスを入れた。完璧なチャンスを見逃さないデル・ピエーロはヘディングで得点を決めた。その後ジダンがもう一度クオリティーを見せる場面があった。インザーギからパスをもらい、エリア外からのロングシュート。前半が終わって、ローマはすでに2対0で負けていた。
ハーフタイムのカペッロ監督の顔は未だに覚えている。怖い表情を見せながら、ロッカールームの方に向かっていた。しかし、ロッカールームに戻る前にベンチの方に向けて叫んだ…「英寿、体温めろう!そろそろお前を入れる」と。

後半が始まってからもローマは流れを変えれそうになかった。トッティとバティストゥータはいつものキレのいい動きを全く見せず。唯一ユヴェントスのDFを困らせていたのはデルヴェッキオだったが、一人では何もできなかった。その状況の中、カペッロ監督は中田を出場させる準備に入った。
時差を考えると、日本にはおそらく朝6時過ぎだった。日本の市民は眠りから目覚めて、歴史に残る瞬間をテレビの前で見れた人も少なくはないだろう。
レフェリーは一旦試合を止めた。そして、トッティの代わりに中田英寿が出場。「グラディエーターが試合を離れ、日本の侍が登場!」…どのテレビ番組だったか覚えていませんが、コメンテーターのその言葉は未だに私の頭に響いている。
中田はバティストゥータと後半に出場したモンテッラの2トップの後ろにポジションをとった。登場して数分後、バティストゥータに素晴らしいアシストしたが、フォワードのシュートはユヴェントスのキーパーに塞げられた。
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