
町田ゼルビア、鹿島アントラーズ在籍歴のある日本代表MF佐野海舟には、マインツからMF遠藤航所属のリバプールへ完全移籍する可能性が浮上。FIFAワールドカップ北中米大会での活躍もあり、DF冨安健洋の古巣であるアーセナルなどビッグクラブからの関心が相次いでいるが、その一方で110億円規模の巨額オファー報道を受けて、一部の識者が疑問を投げかけている。
リバプール移籍の可能性は、ドイツ『ビルト』が15日に報道。マインツに対して、6000万ユーロ(約111億円)規模のオファーを提示する可能性があるというが、佐野が2024年夏に鹿島からマインツへ完全移籍した際の移籍金額が250万ユーロ(約4億3000万円)であることもあわせて伝えている。
プロサッカークラブへの事業・競技両方向からの包括的経営支援を行う『テルミヌスグループ株式会社』の代表取締役を務める齋藤祐太氏は、17日にXを更新。「鹿島さんからの移籍が4億円と仮定すると、マインツは自前育成ではない選手を2年間ショーウインドウに乗っけただけで107億円の儲け。価値は約28倍」とした上で、こう指摘している。
「展示価値がJリーグより高いブンデスが、より巨額の移籍金を得ることに何ら違和感はない。 ここで争点となるのが、Jリーグとブンデス、もしくは鹿島さんとマインツの展示価値の差って、本当に28倍もあるのか?」
「例えば、一概に倍率の比較はできないが、直近のOpta Power Rankingsでは、マインツが86.5ポイントで世界72位、鹿島さんが84.3ポイントで世界109位。リーグ単位では、ブンデスが世界4位、J1リーグが14位。移籍金28倍分もの差は果たしてあるのだろうか」
「競技力ではリーグ単位でもチーム単位でも正直28倍もの差はない。Jリーグで突出した選手は、能力のみで見ればブンデスでも普通にやれるのは過去のケースが証明している。 つまり、日本人選手の移籍金の安さに関しては、他の要因が「対等な競技力」の足を引っ張っていると言える」
「それは例えば、Jリーグの地理やスカウティングの難しさ、それによる買い手候補間の競争の少なさなのかもしれない。もしくは、選手の英語力や国際経験、クラブ自体の国際舞台での実績もあるだろう。他にも、選手契約の内容、欧州クラブや代理人との力関係など、多種多様な要因が考えられる」
度々問題視されている日本人選手の海外移籍における移籍金の安さだが、佐野の高額移籍が実現すれば、より一層議論が白熱しそうだ。
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