
安田虎士朗(ヴァンフォーレ甲府)
J1経験のある5クラブがしのぎを削る明治安田J2・J3百年構想リーグEAST-B。そんな過酷なグループにおいて、首位を走るヴァンフォーレ甲府で活躍中なのがMF安田虎士朗だ。
安田は2022年、FC東京の下部組織からトップチームへ昇格。プロ1年目のリーグ戦出場はわずか1試合にとどまり、翌年に期限付き移籍した栃木SCでも先発出場は3試合のみと、プロキャリアのスタートは決して華々しいものではなかった。
しかし、2024年に移籍したテゲバジャーロ宮崎で状況が一変。加入初年度から27試合中26試合で先発出場を果たし、主力として躍動。2つのアシストを挙げるなどチーム内で存在感を高めた。さらに、期限付き移籍期間を延長して迎えた昨季は33試合で先発出場。直接ゴールに関わった数字こそ少なかったが、シーズンを通してポジションを守り抜き、J2昇格の立役者となった。
そして、今季は武者修行の場を甲府へ移し、ここまで16試合に出場。カテゴリーがJ2へ上がったなかでもポジションを掴み、さらに1ゴール3アシストと得点にも多く絡んでいる。
宮崎そして甲府と、カテゴリーを上げながら着実に成長を証明してきた安田。果たして来季はFC東京へ復帰し、J1の舞台でその成長ぶりを示すことができるのか注目が集まる。
寺山翼(モンテディオ山形)
昨季に続き、モンテディオ山形で活躍するMF寺山翼も、FC東京への帰還が楽しみな選手の1人だ。寺山はFC東京の下部組織から順天堂大学を経て2023年に正式加入。プロ1年目からリーグ戦9試合に出場したもののプレー時間は限られており、本来の力を十分に発揮できたとは言い難かった。
その後、2024年夏にサガン鳥栖へ期限付き移籍。自身初の移籍先では7試合に出場し、1ゴールを記録した。チームはJ2降格という悔しい結果に終わったが、限られた出場機会のなかで確かな存在感を示した。
転機となったのは昨季後半戦だ。前半戦は所属元で出番を得られずにいたが、夏に期限付き移籍した山形で多くの出場機会を得ることになる。移籍後しばらくは途中出場が続いたものの、第32節の北海道コンサドーレ札幌戦からスタメンに定着。以降、チームは4勝3分と無敗でシーズンを走り切り、低迷していた順位をトップハーフまで押し上げることに成功している。
期限付き移籍期間を延長して迎えた今季も、昨季終盤戦に掴んだスタメンの座を維持。ここまで全試合に出場し2ゴールを挙げ、下位に苦しむチームを支えている。
所属元のFC東京は今季好調を維持しており、中盤のポジション争いは熾烈だ。それだけに、武者修行先で積み重ねた経験と自信を武器に、寺山が来季その争いへ加わることになるのか注目が集まる。今夏の去就から目が離せない選手の1人と言えるだろう。
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