ワールドカップ

北中米W杯の当落線上実力者6人。クラブで輝くも代表は保証なし

エドゥアルド・カマビンガ 写真:アフロスポーツ

2026年W杯(FIFAワールドカップ)北中米大会は出場枠の拡大により多くの選手にチャンスが広がる一方で、各強豪国では依然として登録メンバー26人の競争が激化している。日本代表でも、ここ1年の国際試合の結果や若手の台頭によって序列が大きく変化し、カタール大会以降も代表を引っ張ってきた選手でもその座が安泰とは言えない状況が生まれている。特に欧州や南米のトップ国では、ビッグクラブで優秀な成績を残していても代表ではポジション争いで敗れるケースも珍しくない。

ここでは、W杯優勝候補に数えられる強豪国の代表チームに属し、クラブでも主力級の活躍を見せながらも、本大会の最終登録メンバー入りが確実とは言い切れない選手を6人取り上げる。それぞれの置かれている状況を踏まえ、選考に影響を与え得る要素を具体的に検証する。


エドゥアルド・カマビンガ(フランス代表/レアル・マドリード)

シーズン途中の監督交代にも揺るがない存在感

MFエドゥアルド・カマビンガは、レアル・マドリードで守備的MFに加えサイドバックもこなせる戦力として高い評価を得ている。2024/25シーズンには公式戦30試合以上に出場し、2025/26シーズンもコンスタントに出場機会を得ている。シャビ・アロンソ監督がシーズン途中に解任され、アルバロ・アルベロア監督が後任に就くという異例の交代があった中でも、守備貢献とボール奪取能力でチームに不可欠な存在であり続けている。

それでもフランス代表では、チームの同僚でもあるMFオーレリアン・チュアメニや、MFアドリアン・ラビオ(ミラン)など実績ある守備的MFがおり、競争は熾烈だ。ポジションの重複と戦術的役割の違いにより、登録メンバー入りは確実とは言えず、選出されても前出2選手の控えという位置付けとなるだろう。


ガブリエル・ジェズス(ブラジル代表/アーセナル)

3大会連続出場に暗雲

2018ロシア大会、2022カタール大会にブラジル代表として出場したが、未だW杯での得点がないFWガブリエル・ジェズス。6シーズンを過ごしたマンチェスター・シティからアーセナルに移籍した2022/23シーズン以降、度重なる負傷に泣かされている印象だ。

ブラジル代表のFW陣は、FWロドリゴ(マドリード)が右膝前十字靭帯断裂および外側半月板損傷により本大会出場が絶望的となったが、FWヴィニシウス・ジュニオール(マドリード)やFWラフィーニャ(バルセロナ)、FWジョアン・ペドロ(チェルシー)などがおり、層は厚い。カルロ・アンチェロッティ監督の選考に注目が集まるが、仮にジェズスが選出されても起用は限定的となる可能性が高い。


レロイ・サネ(ドイツ代表/ガラタサライ)

勢いある若手にポジションを奪われるのか

FWレロイ・サネは、マンチェスター・シティ(2016-2020)、バイエルン(2020-2025)で数々の栄光を手にし、2025/26シーズンからトルコのガラタサライを新天地に選んだ。スピードとドリブル突破は依然としてトップレベルであり、2025/26シーズンのスュペル・リグでは首位を快走している。

しかしドイツ代表ではユリアン・ナーゲルスマン監督の下、若手の台頭が進み、30歳となったサネも絶対的存在ではなくなっている。特にMFジャマル・ムシアラやMFカイ・ハフェルツ、MFフロリアン・ビルツといった若い攻撃的選手とのポジション争いが激しく、役割が固定されていない点は選考に影響する可能性がある。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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