
ラウタロ・マルティネス(アルゼンチン代表/インテル)
セリエAを代表する点取り屋もピンチ?
2025/26シーズンのセリエA首位を快走するインテルにあって、得点王争いを独走するFWラウタロ・マルティネスだが、代表に入るとFWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)、FWフリアン・アルバレス(アトレティコ・マドリード)、FWニコラス・ゴンサレス(アトレティコ・マドリード)らに次ぐ二番手という位置付けだ。所属クラブで明確な結果を残しているにもかかわらず厳しい立場に置かれる現状は、前回王者の層の厚さを物語っている。
それでもアルゼンチン代表では、良くも悪くもメッシが中心であり続け、他のFWは起用法が限定される場合がある。リオネル・スカローニ監督の考え方によっては、序列が変動する可能性もある。
ジョアン・フェリックス(ポルトガル代表/アル・ナスル)
ポルトガルを代表するテクニシャンも…
アトレティコ・マドリードやバルセロナ、チェルシーなど欧州の複数クラブを渡り歩き、2025年夏からチェルシーからの完全移籍でサウジアラビアのアル・ナスルに活躍の場を移したFWジョアン・フェリックス。テクニックと創造性で、同胞のFWクリスティアーノ・ロナウドらと共に躍進に貢献し、5月17日のACL2(AFCチャンピオンズリーグ2)決勝ではガンバ大阪と対戦する。
しかしポルトガル代表では、ロナウドや他の攻撃陣との競争が続いている。戦術や試合展開によって起用が左右されるため、登録メンバー入りは確実とは言い切れない。何よりも欧州から離れたことで、代表での立場を危うくしている可能性もある。
カラム・ハドソンオドイ(イングランド代表/ノッティンガム・フォレスト)
代表復帰の声が掛かっても不思議ではないが…
ガーナ人の父を持ち、兄もプロサッカー選手のFWカラム・ハドソンオドイは、チェルシーのユース出身で2017年にトップチームに昇格し、期限付き移籍でドイツのレバークーゼンに所属した1シーズン(2022/23)を除き、一貫してプレミアリーグでプレー。2023年に加入したノッティンガム・フォレストでは主にサイドアタッカーとして起用され、2025/26シーズンも欠かせない戦力となっている。ドリブルとスピードを活かした突破力が特徴で、クラブでは攻撃の起点として機能している。
世代別代表にも選出されてきたが、18歳で初招集されたイングランドA代表では、MFフィル・フォーデンやFWブカヨ・サカなど同ポジションに実績ある選手が揃っており、なかなか活躍を披露する機会がないのが現実だ。25歳と働き盛りの年齢ながら、2019年のEURO予選を最後に代表から遠ざかっていることから、イングランド代表としてW杯出場は期待薄だ。
FIFAは、21歳の誕生日前に出場した選手については3キャップ以内であれば代表の所属を変更できるという規定を定めており、すでにイングランドA代表で3試合に出場しているハドソンオドイもこれに該当し、ガーナ代表への転籍も可能ではある。しかし4月13日に新就任が発表されたばかりのカルロス・ケイロス監督(名古屋グランパス監督在任1996-1997)が、W杯開幕まで2カ月を切った時点でよほど熱望しない限り、現実的ではない。
ここで取り上げた6人はいずれも所属クラブで一定以上の成績を残しているが、代表チームにおける競争や戦術によって立場が不安定になっている。W杯の登録枠は26人に限られており、ポジションのバランスやコンディション、直前のパフォーマンスが選考に大きく影響する。北中米大会に向けた各国の代表選考は今後さらに激化する見込みであり、今回挙げた選手たちが最終的にメンバー入りを果たすかどうかは、シーズン終盤のパフォーマンスや監督の評価に左右されるだろう。
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