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鎌田大地の後釜!佐野航大にパレス移籍報道も…「W杯日本代表落選が望ましい」

佐野航大 写真:アフロスポーツ

 FIFAワールドカップ北中米大会日本代表候補のNECナイメヘン所属MF佐野航大には、以前からステップアップ移籍が取りざたされているが、ここに来てクリスタル・パレス行きの可能性が再浮上。今季限りでクリスタル・パレスを退団する見込みであるMF鎌田大地にかわるミッドフィルダーとして、リストアップされている可能性もあるという。

 英メディア『デイリーメール』は22日に「クリスタル・パレスが佐野航大への関心を継続」と報じた。パレスは今冬の移籍市場ですでに獲得オファーを提示済み。だがNECナイメヘンはそれを「即座に拒否した」と同紙は伝えている。

 報道によれば、パレスは「今もなお彼のシーズンを綿密に追い続けており、関心を維持している」という。単なるリストアップではなく、継続的なスカウティング。この事実が持つ意味は重い。

 佐野は今季ここまで3ゴール7アシストを記録。数字だけ見れば地味に映るかもしれないが、『デイリーメール』は「今季のウォートン、ヒューズ、鎌田、レルマの合計得点を上回っている」と指摘する。つまり、パレスのMF陣を全員合わせても及ばない得点への貢献を、22歳の日本人が一人でたたき出しているのだ。

 さらに同紙は「1試合平均1.4回のビッグチャンスを創出」という数値を挙げ、佐野の質的な優位性を強調。「ボール扱いの技術に優れ、低い重心を活かしたボディフェイントで相手をかわす能力は非常に安定している」「その体格からは想像できないほどドリブル時のフィジカルも強く、極めてインテリジェンスの高い選手」とリポートしている。エールディビジのシーズンベストイレブン選出も、その評価を裏づける。

 移籍金については「2500万〜3000万ポンド(約47億〜57億円)程度に収まる見込み」と同紙は伝えており、22歳という年齢を踏まえれば「将来的な売却益も期待できる」とリスクの低さを強調。パレスにとっては「投資対効果が極めて高い買い物」という論法だ。

 そして、この報道で最も目を引く一文がある。「パレスとしては、佐野のW杯日本代表落選が望ましい。W杯で活躍すれば、争奪戦は激化する。迅速かつ的確にこの取引を成立させたい考えだ」。

 代表活躍がかえって獲得コストを跳ね上げる。それがプレミアクラブの本音であり、ビジネスの論理だ。森保監督が佐野を北中米大会のメンバーに選べば選ぶほど、パレスにとっての「お買い得感」は薄れていく。当然ながら、本人は大舞台でのプレーを望んでいる。しかし、皮肉なことにこの思いがパレスの思惑に反する格好となっている。