
セレッソ大阪所属MF香川真司の古巣であるボルシア・ドルトムントが、2026年夏も日本ツアーを開催する模様。だが、ドイツ『キッカー』が伝えたその詳細には、日本のファンにとって見逃せない”落とし穴”が潜んでいた。
同紙によると、ドルトムントは7月26日から8月2日にかけて東京と大阪を訪問し、FC東京およびセレッソ大阪との親善試合を実施。一方で、FIFAワールドカップ北中米大会の決勝は7月19日にアメリカのメットライフ・スタジアムで行われる予定だ。大会終了からわずか1週間足らずで来日するスケジュールは、代表選手にとって参加が物理的に困難な状況を生む。クラブ自身も「多くの代表選手が参加できない可能性が高い」と認めており、事実上の”2軍ツアー”となる懸念が現実味を帯びてきた。
そのドルトムントの補強を巡っては、2026年1月以降に現地メディア『Der Westen』が日本代表MF田中聡(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)への関心を伝えたほか、ドイツ『フースバルミニスター』はMF藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)への興味を示している。ただ、こちらについてもW杯日本代表メンバー選出となれば、日本ツアー参加は厳しいとみられる。
「ドルトムント来日!」で盛り上がるファン・サポーターは多いことだろう。だが冷静に見れば、日本のファンが熱望するであろう主力の顔ぶれが揃わないまま、このツアーは「マーケティングツアー」として消化される公算が大きい。ビジネスとして機能する一方、スタジアムに足を運んだサポーターが「想定と違った」と感じるリスクは排除できない。
さらに注目を集めるのが、オーストリア遠征を取りやめるという異例の決定だ。クラブ首脳陣はプレシーズン準備をすべて地元で実施する方針を固めた。その主な理由として「移動負担の軽減」が挙げられている。むしろ、地球の裏側へ飛ぶアジア遠征を組みながら「負担軽減」を掲げるという構造的矛盾こそ、この決定の本質を物語っている。
ブンデスリーガ新シーズン開幕は8月28日。DFBポカール1回戦はその1週間前に迫る。W杯帰りの疲弊した代表選手を抱え、短期間でコンディションを仕上げなければならない現場の実態と、興行的要請との乖離が、シーズン序盤の戦いに影響を与える可能性は十分ある。
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