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上田綺世にプレミア・ブンデス勢関心。現地「南野所属モナコが移籍金を…」

上田綺世 写真:Getty Images

 元鹿島アントラーズ所属選手の日本代表FW上田綺世には、ベルギー1部サークル・ブルッヘからステップアップ移籍がほぼ確実とみられている。その上田の移籍先候補には、MF南野拓実所属のASモナコもあがっていたが、プレミアリーグ(イングランド1部)やブンデスリーガ(ドイツ1部)に新天地を求める可能性が報じられている。

 同選手は昨年に鹿島からサークルへ完全移籍。加入当初は本職ではないトップ下での出場が続いていたものの、昨年10月以降は前線でレギュラーに定着しゴールを量産。今月20日のKAAヘント戦ではPKから今季21ゴール目をマーク。得点ランキング首位から2ゴール差の2位につけている。

 サークルとの契約を2026年7月まで残す上田については、カルロス・アビナSD(スポーツディレクター)が先月末にフランスメディア『Get French Football News』のインタビューで「これだけのタレントは、我々のサクセスストーリーになるだろうし、すでにそうなっている。彼は間違いなく次のステップに進む準備ができている。(移籍先について)モナコの補強ポイント次第で、どこかへ行くか決まるだろう」とコメント。モナコのオーナーがサークルの経営権を保持していることもあり、同選手をモナコに放出する可能性を示唆していた。

 ベルギー紙『Het Nieuwsblad』は今月26日、サークル所属選手の去就を特集。その中で「上田はスピードがあり、技術的にも優れているが、コンディション面でも強力なストライカーとして頭角を現している。FIFAワールドカップ・カタール大会でも活躍し、いくつかのクラブから注目されている」と上田を評している。

 また同選手の移籍金については「サークルは鹿島から移籍金100万ユーロ(約1億4000万円)で獲得したが、現在では移籍金350万ユーロ(約5億3000万円)と見込まれている」とリポート。

 「ベルギー国内クラブにとって、上田は届かない存在となった。彼にはブンデスリーガかプレミアリーグのクラブが関心を寄せている。数年ぶりにサークルとモナコは移籍金を計算することができる」と、上田の移籍先について見解を示すと、「内向的でややミステリアスなこの日本人選手も、よりレベルの高いリーグでプレーするためにサークル退団を希望している。来月3日のプレーオフ最終戦が、上田にとってサークルでのラストマッチとなることは確実だ」と綴っている。

 なお上田本人は今月、『Het Nieuwsblad』のインタビューで「もう若くないので、できるだけ早く欧州トップレベルのリーグでプレーしたいですね。サークル・ブルッヘに支払われる移籍金が高ければ高いほどいいですね」とステップアップ移籍を公言している。今後どのクラブからオファーが届くのか注目が集まる。